小学校の広報委員で一緒だった友達に、ぎっくり腰になってまだ完治していないから保護者会は一緒に行けなくてごめんねとメッセージを送ると、心配の返信がありました。どうやら彼女も経験があったようで、辛さを分かってくれて。『私は、初ぎっくり』という表現に大爆笑。言葉のチョイスって、らしさが出るなとほっこりさせてもらいました。全然こちらはマメじゃないのに、変わらない友情に今日も感謝。
以前、プログラマーのMさんと息子の3人でトランプの大富豪をやった時、妙に緊張してしまったことがありました。7並べは得意なのに、どうして大富豪だとこんなに焦るのかなと。結果的に勝てても、終わるとなんとなく疲れてしまって、その原因を探っていたら理由に辿り着きました。ゲーム内容によってスピードが違う、大富豪はどんどんカードを出してすぐに自分の番になるので、相手の手の内を読む前に順番が来てしまう。先回りをして考える時間があることは、安心や自信に繋がっていくのかもしれないなと思いました。高校時代の数学の先生に、「サイコロ転がしてどうのこうのと言われても、よく分からないです。」と確率の授業の後、冗談で言うと毎回笑ってくれたのだけど、実は頭の中で無意識の間に今でもサイコロを転がしているのかな。いろんな可能性を常に模索しているのかもしれない。
今日は日曜日。近くにあったゲームセンターがもうすぐ閉店になるということで、息子は卓球部の仲間と遊びに行きました。小さい時から何気なくお世話になっていた子供向けのゲーセンだったので、本人なりに寂しく思っているよう。そういう気持ち大事だねと微笑ましく感じていたら、自分の中学時代のことが流れ出しました。元々男女の仲が良かったこともあり、2対2で、もうすぐ閉店になるスケート場へ行かないかと誘われて。自転車でそれなりにかかったものの、最後のスケートを楽しみいい時間を過ごしました。その後、それぞれ進学してからふとその時のメンバーだった男友達と電車の中で会って。お互い久しぶりの再会を喜んでから、最近起きた近所の人身事故の話をすると、彼の表情が曇りました。「実はその加害者、僕なんだよ。」と。え?と、こちらも返答に戸惑って。「被害者の娘さんが看護士をされていて、僕のこれからのことも考えてくれて、事故のこと許してくれた。でも僕はその気持ちを一生忘れたらいけないと思ってる。」元々柔道部でがたいのいい彼が、少し小さく見えました。それはきっと事の重大さを受け止め、心の底から反省していたから。料理人になりたいと言って専門学校に通っていた、その夢も一旦白紙に戻したよう。辛いね、辛いよ。でも、看護士の娘さんにいろんな思いが伝わっていて、きっとご本人もいろんな患者さんと向き合ってこられて、だからこその言葉を届けてくれたのではないかと思いました。「今はとても苦しい時だと思う。でもね、料理人になる夢は諦めないで。なんかね、その看護士さんもそう思ってくれているような気がするよ。大きな方だと思う。」そういったことを伝えると、彼の目は潤み、そして小さく頷いてくれました。それは、夢を諦めないという返事というよりかは、看護士さんと私の気持ちに対してありがとうの頷きだったような気もして。彼にしか出せない味の料理がある、いろんな想いがそこにはきっと詰まっているから。どうか今でもどこかで、包丁を握ってくれていたらいいなと願っています。
20代の頃に付き合っていたアメリカ育ちの元彼、40代半ばになり何気なく検索をかけてみると、会社のトップに立っていることが分かり、そして最近もう一度検索窓に入れてみると、別の方になっていました。外資系で大変な時期を任された、だからこそ影ながら応援と勝手な心配をしていたのだけど、やっぱり厳しかったかといろんな気持ちになって。20代半ばに出会い、姉の同僚だった彼のことをネネちゃんは話してくれました。「逆輸入なんだよ。」と。は?と思ったものの、具体的に説明があって。どうやらアメリカ本社の採用で、横浜支社には期間限定で来ているから、近い将来戻るということ。それでも、いつの間にか恋愛は始まっていて、ある時伝えられました。「Sは教員免許を持っているから、アメリカの子供達に日本語を教える日本語教師にならないか。アメリカの上司から戻ってこないかと時々連絡をもらうんだよ。」と。きっと別世界が広がっているんだろうな、でも躊躇してしまういくつもの理由がありました。あの時、もしかしたら私は多少なりともサイコロを振っていたのかな。幸せになる確率?いろんな可能性と、不可能なこと、あらゆることをテーブルの上に乗せてみました。自分が一番譲れないことって何だろうと。それはやっぱり子供のことでした。二人で生きていきたいと言う彼、仕事が生きがいだと言う彼、でもそのままの君が好きだと言ってくれる彼、なんだかとても苦しかった。選ぶことって、苦しいなと。好きだけどさようなら、あの辛さは今でも覚えています。随分前の手帳が少し前に見つかり、元彼の会社用のケータイ番号が掲載されていました。それを見て、改めて答え合わせができたようでした。残されていたのは、個人ケータイではなく会社用だった、その時の会話を思い出して。「会社用の方が出る率が高い。基本的に会社にいるから、そっちの番号を記録しておいて。」と。優先順位は明確だった。その会社で、トップの座を譲り、本当にもしかしたら今ようやく彼と同じようなスピードで景色を楽しめるのかもしれないなと思いました。でも、私は20年近く前に車を降りた、そして別のパートナーさんが隣にいるのかも。人生はゲームじゃないのだけど、ひとつひとつが奇跡で、スイートもビターも車に詰めてハンドルを握っていたりするのかなと。出会えて良かった、この気持ちを胸に前へ。息子と過ごす今を大切に、そしてゆっくりとした速度で夕日を楽しむことにしよう。その綺麗さに感動する、それがきっと歳を重ねるということなのだろう。