体と心の温度は下げない

最近、久しぶりに一人でドトールに行ったら、外が乾燥していたせいか、ついアイスカフェラテを注文してしまい、半分飲んだあたりで、すっかり体が冷えてきてしまいました。
またやってしまった!暑い日でもホット!はどこ行った?

頭痛の原因は色々あるということが、総合病院の主治医により分かってきたのですが、私の大きな原因は「冷え」でした。診察の度に体の様々な箇所の温度を測って伝えてくれた先生の言葉は、「冷えのチャンピョンだ。」全然嬉しくないです!!どうやら患者さんの中で、ダントツ一位が私だったらしく、体内が相当冷えていることが分かってきました。

握手をして、自分よりも冷たい手だった人に会ったことがなく、相手の温もりを分けてもらえるようでやっぱり好きです。
そういえば、息子の妊娠が分かったのも、温かくなってきた頃だったな。
夏場なら大丈夫なのではなく、逆にエアコンが敵なことにも気づきました。では、春や秋ならいいのかと言われると、気温差でやられてしまいます。ダメダメじゃん!

頭痛が酷いから、痛み止めを飲んでその場を凌ぐのではなく、時間がかかっても体質を変えてゆっくり治していく漢方治療に助けられています。
元々胃も弱かったので、その改善も期待できる組み合わせで処方してもらい、生活が大分楽に。
副作用の少ないマイルドな効き目が、自分に合っているようでほっとしている毎日。

夫と恋愛中、日曜日にうちに遊びに来てもらう約束をしていたのですが、頭痛が酷くて断ったことがありました。翌日、無理して仕事に行った帰り道、電車の中で悪化してしまい、メリメリっと音がして、何とか途中下車をし、近くにいた駅員さんに助けを求めました。
駅員室で横になっても酷くなる一方で、救急車で運ばれることに。
ご年配の男性救急隊員の方が、車内で「連絡できる人いますか。」と聞いてくれたので、寝ながらぐらぐらする頭の中で「恋人の番号です。」と携帯電話の一番上を出し、まだ仕事中だった夫の留守番電話に状況を説明してもらいました。

その後、救急隊員さんがかけてくれた言葉は、「Sさん、大丈夫ですよ。」。
不安でいっぱいだった私の手を握り、安心させてくれました。運ばれる時に、なんとか自力で保険証を出し、そこから名前を覚えてくれたようです。
呼ばれたのは、ファーストネーム。家族のように接してくれたその時間が堪らなく嬉しかった。

病院に着き、もうろうとする中でぐったりしていたら、夫がかけつけ、私の手を握り、怒られて心配されて謝られて、本当に大変でした。前日、調子が悪いと言って断った時、様子を見に行かなかったことを後悔してくれていた。病院のベッドの上で、この人と結婚することになったら、絶対先には逝けないなと思った忘れられない瞬間でした。
漢方の効き目は優しくゆっくりで、どうしても頭痛が起きる時もあり、その度に夫に助けられたことを忘れないための痛みなのだと思うことにしています。

体も心も温めていたら、沢山の痛みから解放されるかな。
でも、あの一日は手元に置いておくよ。