自然とそうなる

今日は雨。それでも小雨だったので、強行突破して傘もささずに自転車でシェアオフィスに来てしまいました。好きすぎて、半分住み着いています。ライトが、夜のような雰囲気になり、この感じがやはりどこかで図書館を思わせてくれて、時間の流れ方が変わるようで。そんな中で、受付のラガーマンTさんを見つけ、やはり予告通りの質問攻め。話せば話す程、聞きたいことが出てくるのは、それだけラグビーが、奥が深いということの証明なのかなと思っています。

どうしても聞きたかったこと、なぜラグビーをやろうと思ったのか。「僕、父親がラグビーをやっていて、5歳の時に気が付いたらやっていたんです、なんの抵抗もなく。日曜日だけあるラグビースクールに入れられていて、楽しくてずっとやっていました。最初はラグビーボールを持って走るだけだったんですけどね。」あまりにも嬉しそうに話してくれるので私まで楽しくなってしまいました。気が付いたらそこにあったもの。いいですね、私の野球と同じ。そして、息子も5歳で野球を始めたんでした。笑ってしまうぐらいママが野球好き。彼なりにそのことは気づいてくれていて、チャンネル争いも野球の時だけ諦めてくれるように。一緒に観ようよ。ランナーをためて打つヒットは、痺れるよ。Tさんも、女の子のお子さんがいると話してくれたので、やってくれたら嬉しいですね!なんて話してみたら、「いや~でも女の子なんで。」と笑ってくれました。それは、紛れもなくパパの顔。優しいお父さんの姿を垣間見せてくれた嬉しい時間でした。

そう言えば、私がまだ小学校低学年だった時、父の銀行で運動会のようなイベントがあり、家族皆で出向いた時のこと。父の競技の合間、暇だったので姉と柔らかいカラーボールでキャッチボールをしていたら、前から横を歩いてきた若いカップルがいたので、姉に「投げるのストップ~。」と言われました。が、自分のコントロールにそれなりに自信のあった私は、その言葉を完全に無視して、姉の手に収まると思い投げると、その球はその若い男性の口にパコッとはまってしまい、姉と二人で謝りながら大爆笑。隣にいた女性も、その男性も一緒になって笑ってくれて、一件落着。落着なのか?!全く当たっても痛くない柔らかさだったので、ここはご愛嬌。それにしても、絶妙なストライク!ではなく、ノーコンであったことは認めないと。
その話を、自宅に帰ってから父にすると、これまた爆笑。知らない人なので他の支店の行員だろうと教えてくれました。若い方で良かった。父の上司や先輩だったら洒落にならなかったよ。でも、そのキャッチボールを小さい頃に教えたのは、他の誰でもない父。それを銀行の運動会の暇つぶしに披露しただけなので、私に罪はない・・・はず。

そんな父が、家を出てから何年か経った頃、マブダチK君が教えてくれました。「この間、Sのお父さんと姉貴が車に乗っているところを見たよ。大阪から帰って来ていたんだね。」その話を聞いて私の顔が一瞬強張ったのを彼は見逃しませんでした。姉は最近大阪から帰って来ていなかった、だからその女性はきっと父の彼女。そして特徴を聞くと、その人は私がマンションの玄関で遭遇してしまった方とも違っていました。がっくりきている私に、毅然とした態度で答えてくれたK君。「俺の見間違いだ。本当に一瞬だったから、適当なことを言ってしまった。ごめんな。」友達に、こんなに気を遣わせる父親ってどうよ。情けないし、腹が立つけど、そんなことよりもやっぱり、自分の為にここまで心を傷めてくれた友達にありがとうだよね。「俺も含めて、お前の周りにはいい男がいっぱいいる。お父さんはかなりの例外だから気にするな。」
どんなことがあっても最後は笑わせてくれるいいヤツ。ちゃっかり自分を含めるな!