秋らしい景色の中で

ずっと続いていた長雨、10月に入り、ようやく気持ちよく晴れてくれました。村上選手が所属しているホワイトソックスは、プレイオフに進出し、ワイルドカードシリーズでアストロズに勝利。次のステージへ上がることが分かり、シャンパンファイトを見て一緒に歓喜を味わえているようでした。お酒は飲めないけど、帰宅した息子と炭酸で乾杯でもしようか。そんなことを思っていると、近くの公園からは、園児達の弾ける声が。ようやく秋を探しに来られたね、そう思うとこちらまでほっこりしました。澄み切った空を、久しぶりに見上げよう。

明日は、一年半ぶりに姉妹カフェをすることになりました。私の誕生日に連絡をもらい、渡したいものがあるからと言われて。ネネちゃんは、何かきっかけを探してくれていたのだと。彼女が辛そうにしているのをなんとなく察知していたものの、私自身も越えなければならないタスクがあり、課題の分離の為にも会うことを控えていました。もう10年以上前、お互いに初めての出産で奮闘中、よく電話でやりとりをしていて。そんな時に必ずと言っていい程話題に上がるのが、母のことでした。同じ親なので、お互いに思うところはあり、結局二人で首都高に乗ったようなぐるぐるする時間はいつものことで。それでも、その時間に疲弊するという訳でもなく小さくても気づきはあり、また頑張るかとそれぞれの日常に戻る日々が続きました。再び首都高に乗ってしまわないよう、それなりに自分が越えてからにしようと思っていたのだけど、文面からネネちゃんの悲しみをキャッチしたので会うことに。内容じゃなくて、行間からそう感じたんだ。この感覚は、長年姉妹でいたからこそ。「Sちんって人の話を聞くんだよ。聞いてもらう方はいつの間にか楽になっている。そういうの、いつから身に付けたのかなって。」ふと、そんなことを聞かれたことがありました。「大学の教職課程の中に、教育相談という講義があったんだよ。ペアになって相手の話を聞き、頷くの。どうしても質問したい時は相手の話を聞いた上で、最後に一つだけ投げかけてみるとかね。」「そうなんだ~。でも、もっと前だよ。Sちんは早いうちから、傾聴ができていた。知らず知らずの間に自然となのかなって。」そう言われ、いつから?というのも確かによく分からないなと思いました。気が付いたら、家族の傷みをキャッチしていた、子供ながらにどうにかしたかったのかな。一体どこが人格の完成というのだろう。学び続ける限り、経験し続ける限り、歩みを止めなければ多少なりとも変化し続けるのか?卵巣腫瘍の手術をし、元夫と別居に踏み切った後、名古屋でマブダチK君と10年ぶりぐらいの再会を果たしました。会う前に、少し私の価値観が変わったかもしれないと話しておいたのだけど、久しぶりに会った彼はほっとしていて。Sは何も変わってない、それが俺は嬉しいと。ケーキで言うとデコレーションの部分が少しだけ変わったのかもしれない、もしかしたらスポンジの中のフルーツがちょっと減ったのかもしれない。そんなこと、俺にはどうでもいいんだよ。Sの土台は何も変わっていない、それがどれだけ嬉しかったかお前に分かるか。そういったことを伝えてくれようとしたんだな。私の誕生日にお祝いのメッセージをくれたK君。以前50代になったら会おうと伝えておいたのだけど、彼は今回50歳になったら会おうと言ってきました。最短かい!と笑ってしまって。お互いの節目の年に、何か話したくなったのだろうと。お寺の住職さんと仲良くなったと話したら、爆笑してくれるに違いない。

息子の進学先をあれこれリサーチし、勝手に盛り上がっている中で、アメリカ育ちの元彼のことを何気なく思い出しました。高校が合わなくて中退し、親戚のいるアメリカの高校に入ったと何気なく話してくれた日、表情はどこか曇っていて。だから、同級生は一学年下なのだと。よくよく考えてみると、アメリカは確か秋に入学で、1年半近く本人はもちろんご家族も苦しい時間だったのではないかと思いました。そして、中退した高校は私立だった。自分に期待し、高い学費を出してくれた親がいる。簡単にやめるわけにはいかない、そんな葛藤を精神科医のお父さんは見抜いたのではないかと。下にまだ二人いる。でもそんなことは気にしなくていい。お金の心配もするな。アメリカで自分を取り戻してくれたら、それが何よりの親孝行だ。そんな気持ちで送り出したのではないか。俺を信じお金をかけてくれた親がいる、そのことは絶対に忘れちゃいけないんだ。彼から、いつもそんな気持ちを感じていました。親子って、こんな風に繋がってもいるんだね。
いろんな形がある。目には見えないけど、いろんな関わりの中で作られたそれぞれのカタチがあって、きっとどれも尊い。少し弱っている気がする姉にどんな言葉をかけようか。バースデイブルーも分かるよ。その“分かる”の色はきっとネネちゃんと私は少し違うことも。でもね、子供の時から、同じ秋生まれで嬉しかったんだ。だから、栗やかぼちゃの季節を楽しもうよ。彼女の気持ちが少しでも上を向く時間になりますように。ゆっくりでいい、がんばらなくていい、ただ一緒に笑おう。