うちの家族は、夫と息子と私の三人。でも、よく登場するマブダチくまちゃんとホワイトタイガーちゃんも大切な家族です。
以前も触れたのですが、息子の年中の音楽祭はパパ不在だったので、息子と約束を果たす為に彼らをシートに座らせました。その時の写真を掲載しています。本気で恥ずかしかった!あの人何やってるの状態。でも、二匹の寄り添う姿が微笑ましかったりして。
実は、くみちゃん(息子がそう呼ぶので)は、私の誕生日と結婚記念日が同じ日の記念として購入したものなので、息子よりも先輩であり、思い入れのあるぬいぐるみ。足には日付も入っていたのですが、約1名が鼻ですりすりするものだから、すっかりつるつるになってしまい、全く読めない様相に。
一度、息子が酷い風邪を引き、ベッドで嘔吐。いつも一緒に寝ているくみちゃんにもかかってしまい、さすがに衛生上問題だと思い、彼を説得してさようならすることにしました。ゴミ箱に捨てるのも切ないので、ゴミの日の直前に袋に入れようと決め、それまではゴミ箱の上の小窓にそっと座らせることに。それを見た息子が、時間を見つけてはくみちゃんに話しかけに行き、嬉しいこともなんでもないことも一生懸命話している姿を見て、絶対捨てたらいけないなと痛感。
「ママが頑張って洗うから、もう一回おうちに呼ぼうか?」と言うと、「良かったね!くみちゃん!」とギューッとハグをしていて。鼻水も涙もばい菌も、そして息子の心も、沢山吸収してくれていたのね。
もう一匹のホワイトタイガーちゃんは、伊豆アニマルキングダムという動物園に行った時に購入したもの。母と距離を取ると決め、まだまだ罪悪感と心配で苦しんでいた時に、三人での生活を大切にしようと思えるように、一つの分岐点になることを願って、温泉旅行に出かけました。辛い気持ちよりも、またここから頑張ろうという気持ちの方が勝っていたことに安堵。
自分のこれからを大切にできるようにと、海の見える露天風呂に入りながら誓いました。
その翌日、無邪気に動物にエサをあげる息子がいて、お土産屋さんで大きなぬいぐるみを抱っこし、連れて帰るとうるさかったので、両手と両足がマグネット状で、壁にぴたっと張り付いていたホワイトタイガーちゃんを私が発見し、丸め込むことに。
「片手で握れるし、くみちゃんの両手もマグネットだから、ダンスができるよ!」と話すと、目を輝かせて購入決定。
帰りの車の中で、早速二匹を取り出し、両手をくっつけて、ずっとダンスをして喜んでいました。
行きの車ではくみちゃんだけだったのに、帰りは二匹。「くみちゃん、もう寂しくないからね。」
息子はいつ、この優しさを身に付けたのだろう。
ちょっと弱気で優しいくみちゃんは、いつも強くて逞しいホワイトタイガーちゃんに守られています。この二匹を手放す時は、私からも離れていく時なのかも。
その時は、彼らにちょっとだけ慰めてもらおうか。一緒に慰労会でもしよう。