今日は、ドジャースの大谷選手が投手として復帰する日、663日ぶりの登板ということでその日にちの重みを感じました。前夜、息子に伝えると、「ボク、明日学校を休みたい。」と言われ笑うしかなくて。そういえば、WBCの決勝の日も同じことを言っていたなと懐かしくなりました。今朝は、ぶつくさ言いながらもいつものように出て行く息子とバイバイし、11時までにやることを済ませ、テレビの前へ。グローブを持ち、マウンドへ上がる大谷選手を見て、ものすごいことをしてくれているんだなと改めて痛感しました。二刀流として間が空いたからこそ、それがどれだけ大きなことなのか、もう一度考えさせられて。時々、メジャーリーグ中継で現地が雨で遅延している時に、過去の日本人選手の活躍を映してくれる時間があり、息子が伝えてきたことがありました。「イチローって本当にすごい選手だったんだね。大谷君が現役の時に、こうしてテレビで観られることって幸せだね。」週末の昼に、自宅でご飯を食べながらしみじみ言ってくれるので、なんだか嬉しくなって。ヤクルトの村上選手が56本目のホームラン日本人記録がかかっていた試合は、平日にも関わらず二人で観に行ってしまったな。次の日休ませることになってもいい、広島ファンの担任の先生ならきっと分かってくれる、刻まれる歴史を、熱気を肌で感じに行きたい、そう願い学校から帰ってきた彼と慌てて電車に乗り込みました。その日、ホームランは出なかったものの、その一本を待ち焦がれているファンの方達の想いを一塁側で目一杯感じて。後ろに座っていたのは、スーツを着た阪神ファンの男性で、いい感じでお酒が入っていました。敵味方関係なく、村上選手の打席は、不思議な空間に包まれて。そのひとときを吸い込みに、思い切って行けて良かったなと、ドジャー・スタジアムの歓声を聞きながら、いろんなことを思い出しました。久しぶりの大谷選手の投球に、緊張しながら噛み締め、チェンジになると、第一打席ですぐに打席に立つ為、急いで準備をしている姿を見て、なんだかとんでもない夢を見せてもらっているのだと実感。人間の可能性を止めないでいてくれる、だから心が震え続けるのかもしれないな。
姉からメッセージが入り、祖父の命日に短時間だけ実家に行こうと思うから、私に渡したいものもあるし、少し外で会えないかと連絡がありました。息子も部活だったので、了承したものの、タイミングが合わず今回は見送ることに。ネネちゃんが落ち込んでいるのではないか、直感でそう思いました。なんだろう、メッセージって文字の羅列なのだけど、本人もうまく説明できないような悲しみの中にいるような気がしました。でも、都合がつかなかったということは、会うのは今じゃないのだと。姉と私は、きっと流れというものをとても大切にしていて、また話す時が来たらゆっくり言葉を交わそうと思っています。そして、驚くことに、祖父の命日を思い出せないでいた自分がいました。母の精神状態が悪化し、息子がまだ赤ちゃんで大変な時に、着信が10件も入っていたり、訳の分からない球が他にも飛んでくるので、こちらも相当参っていたある朝、祖父が他界したという訃報が入ってきて。目の前が暗転したその瞬間を、今でもはっきり覚えています。連休中に息子を名古屋まで連れて行くことができて良かったという安堵と、母との関係の悪化と、祖父がもうすぐ逝ってしまう予感が当たってしまったという気持ち、いろんなものが混ざり合い、自分の中の何か一部の思考を停止させないと前に進めない気がしました。おじいちゃんとまともに会話ができなかった、その気持ちがぐるぐると渦巻き、息子を抱え、もう一度名古屋へ。棺桶に入れられた祖父を見て、これまで共に過ごした沢山の時間が一気に駆け巡り、どっと涙が溢れました。まだ実家にいた頃、毎月祖母の月命日には住職さんがお見えになり、縁側から入ってきて頂いていて。そのことに気づくと、祖父はいつも自室で勉強している私を1階から呼びました。明日テストなんだよなと思いつつ、日本史の教科書を持参して、おじいちゃんの隣で正座し、手を合わることに。お経を聞いた後、お茶と和菓子を出し、祖父と住職さんの長話を聞いていました。日本史の教科書を持ってきても開けられないのは分かっていたのだけど、持っているだけで安心だったから。いつか、おじいちゃんも他界する、でもこうやって忘れないでいるからね、そんなことを思っていた和やかな時間でした。その祖父が、本当に逝ってしまった、棺桶で安らかに眠る姿を見て、ひとつひとつの出来事の深さと豊かさを感じました。おじいちゃんの命日は、私の中でまだ整理しきれていないのかもしれないな。でも、お盆には会いに行こうと思います。
ネネちゃんと幼少の頃に新幹線に乗り、佐賀に向かった姉妹旅。博多の駅に着くと、祖母が入場券を買い、ガラス越しに待ってくれているのが見えました。「おばあちゃ~ん!」終点なので、ゆっくり準備をすればいいのに、慌てて出ていこうとする妹に姉は大慌て。ガラス越しだった扉は開き、おばあちゃんに抱きつきました。「名古屋から来たよ!もうね、新幹線長かった~。うさぎちゃん持っていくって言ったらお姉ちゃんに怒られたの。でも持ってきちゃった!へへっ。」とわーわーうるさい孫に祖母は笑い、ネネちゃんは隣で呆れていました。会えて嬉しかった、そのぬくもりは胸の中にそっとしまわれて。そして、帰りの新幹線は驚く程何も覚えていなくて。それは、父と二人で佐賀に行った時もそうでした。実家に帰ることは、私にとって気の重いことだったのだろうなと。そんな時を越え、息子と野球を観て過ごす何気ない日常が待っていて。「ボクは学校で観られないけど、ママは大谷君の試合観れるね!」「今回は1イニングだけの投球かもしれないよ~。」と言いながら、こっそりほくそ笑んでみる。その後、言葉を紡ぐよ。いい汗を流しておいで、光る汗、これからもかき続けようよ。