気持ちが流れるままに

寒暖差も大きく、花粉も飛んで、気圧の変動もあり、心身共にこれは一体どうしたものかと思案中。頭痛が強くなると、メンタルにも影響があるので、そこを無理して上げるのではなく、その状況をのんびりと漂うことにしています。まあ、そのうち上がるだろうとゆっくり構えていた方が、復活も早い時があり、焦らないことがひとつのサプリなのではないかと思いました。そのものの自分を感じる、そんな時も悪くないなと。さてさて、週末は息子のテスト勉強でまたバトルがあり、浅い眠りの夢の中で必要以上に怒ってしまい、起きるとどっと疲れていました。怒りの感情って、お互いにとってやっぱりあまり良くないなと反省しながら息子にご挨拶。「おはよう。Rの勉強、もう少しそっと見守ることにするよ。」「・・・はあ。」朝からそんなことを言うので、半信半疑のリアクションに笑ってしまいました。もっと力を抜いた方が、いい方向に転がったりするんだよなと思った何気ない朝。ミラノ・コルティナオリンピックに沢山の感動をもらい、WBCへ。凹んでいる暇なんてないな。

随分前、ちょっと確かめたくなり、奥にしまい込んだ結婚指輪を取り出してみると、すっかりはまらなくなっていたことに驚きました。やっぱりかとも思って。5年前に手術をしてから、体質が随分変わり、むくみやすくもなっていました。その1年後、引っ越しが待っていて重い荷物をガンガン運んでいたので、その辺りから指が太くなっていったのかもしれないなと。もうはまらない結婚指輪に、改めて答えを見て、歩いてきたこれまでを思いました。両親が他界したら、今度は自分の番が来るなんて考えていたのだけど、順番通りにいかないこともあるよねとあれこれ思考が巡るここ最近。私は息子に何を遺せるのだろうと。本当にいつか自分がこの世を去った時、彼はとりあえず放心状態になるだろうから、それが何歳であろうとある程度の時期が来たら生前整理はきちんとしておこうと思いました。もう笑っちゃうぐらいきちんとまとめておけば、それはそれでママらしいなと最後は笑ってくれるのではないかと。息子は、引っ越してきたその日にちを覚えていました。「あれからもう4年だね!早いね!」そう言われ、一緒に重ねてきたその時間に、こみ上げそうに。「ママは、霊とか信じてる?」ふとそんなことを聞いてきました。「おじいちゃんとおばあちゃんちの仏壇の前に座るとね、不思議なものを感じる時があるの。ご先祖様が見守ってくれているような気がしてね。おじいちゃんやおばあちゃんが亡くなった後、私達が仏壇の前で手を合わせたら、見てくれている気がするんだ。肉体は死んでしまうかもしれないけど、魂は死なない、本当にまた生まれ変わったりするのかもしれないね。お母さんね、いいことも悪いことも巡っていると思っていて、悪いことをするとやっぱり自分に跳ね返ってくるような気がするの。そんな風に世の中できているのかなって感じる時があるよ。」そんな話をすると、深く頷いてくれました。R、いつかお母さんがいなくなっても寂しくないよ。13歳のあなたへ、精一杯の愛を。何気なく伝えたくなった時、ここに記しておこうか。

塾の講師をしていた20代前半の頃、教室にいると一本の電話がかかってきました。室長だったので慌てて取ると、生徒のお父さんであることが分かりました。他の先生に対するクレームのようなニュアンスが伝わり、お話を伺うことに。「担当の先生、他の生徒にかける時間は長いのに、うちの子にはあっさりしていて、もっと優しく接してくださいよ。実は最近、この子の母親が亡くなったんです。私達も途方に暮れていて・・・こんな電話をかけてすみません。」感情が上手く整理できないまま、怒りや悲しみや喪失感や父親としてもっとしっかりしなければと一生懸命自分を奮い立たせようとするのだけど、最後は涙声で、一緒に泣きそうになりました。本当はこんな電話をかけて困らせるつもりはなかった、うんうん分かりますよと言葉には上がってこない気持ちのやりとりもしていて。お悔やみを伝え、至らない点がこちらにもあったことを謝ると、「すんません。」と小さく言われ、電話は切れました。お子さんのこと、私も気にかけますからお父さん頑張ってと一滴こぼれそうになって。辛いよね、辛いよ。ひとつ息を吐き、担当の先生にはやんわりと状況を説明し、その女の子にはできるだけ話しかけるようにしました。行きも帰りも嬉しそうにしてくれて、その笑顔を見ると、司書の資格を取る為にもう一度大学に戻ってもいいのだろうかといろんな気持ちがこみ上げて。お母さんだけでなく、安心してくれている私も失うことになる、苦しい気持ちにさせてしまわないだろうかと。そういったことを、一番信頼できる講師仲間に話すと全部を受け止めてくれました。私がSちゃんからバトンを受け継ぐ、彼女のことはこちらが気にかける、だから自分の夢を叶えてほしいと。胸の内を話せる人がいるっていいな、心の底からそう思いました。その後、司書講習の切符を手にし、退職。すると、友達がみんなから寄せ書きを書いてもらっていて渡してくれました。その中にはお母さんを亡くし、肩を落としていた中学生の女の子のメッセージが。先生がいつも笑顔で行きも帰りも挨拶してくれてほっとした、夢に向かって頑張ってね、私もがんばります。と。その文面を読み、大泣きしました。「放っておいても子は育つじゃないけど、みんなSちゃんの想いを持って成長してるよ。だから何も心配しないで思いっきり勉強してきてね。」そんな言葉を友達は伝えてくれました。なんだかもうすべてお見通しで、やられた感もあって。ありがとう、あなたに助けられた。
今、中学生だった彼女はどんな女性になっているのかな。お父さんの愛情をもらいながら、素敵な娘さんになっていることは想像できて。どう生きたいか、自分の方が教わった気もする。彼女のお父さんの電話を、その時の親としての気持ちをこの先も忘れることはないだろう。