人との結びつき

このサイトは、何かのワードが検索にかかり、ふと一つの記事が読まれるような状態なので、毎回そこで完結させるように意識をして書いています。でも、日々のことは自然な形で継続していくので、やはりなんとなく繋がっていきますね。

今日も朝からシェアオフィスに来て、お気に入りの場所に座り、色々な確認作業をしていたら、いつもお会いする受付の方が近づいてきて、「先日落としたスマホのお礼を直接言いたいといらした方が来てくださっているんですけど、ちょっとよろしいですか。」と言われ、慌てました。いやいや、そんな大したことはしていないですよと思いながらも、せっかく来てくださっているならとドアの外まで行くと、見たことのある方が。その女性は、1階でよくお会いするお掃除の方でした。お互いに顔を見合わせ、「あっ。」と言いながら微笑んだ後、お礼と共にパックジュース二本を手の中に渡してくれて、なんだか胸がいっぱいになりました。私が拾ったのは、必然ですね。こうやって、人との関わりができていくのだと、こんな風に世の中できているのだと嬉しくなって、二人でお礼を言い合ってお別れ。今度会う時は、もっと距離が縮まっているんだろうな。

最近読み終えた『ルーズヴェルト・ゲーム』(池井戸潤著、講談社)。この本は、表紙を見ただけで買いたくなりました。そこには、野球のユニフォームを着た選手達が何人もいたからです。裏表紙の解説を読んで、絶対に面白い本だと思い、購入決定。野球は好きでも、社会人野球のことは分かっていなくて、色々な角度から、沢山のことを学ばせてもらった大逆転の感動ストーリーでした。純粋に自分が、野球が好きなこと、球場にいる時の臨場感、立場は関係なく一つになるということ、全てを自分の中に吸収できるまで、余韻に浸ろうと思います。自分の好きな作家さんが、好きな野球について執筆をしてくれる、なんだか堪えられないものがありました。この気持ちを、誰に、どう伝えよう。

この間、究極の気分転換をしようと穴場のスタバに行くと、仲良しのKちゃんが妹さんと来ていて、本気で驚きました。そこで遭遇したのは初めてで、お互いにまた改めて会いたいなと思っていたから。連絡をしようと思っていた人が目の前にいる、そんな何でもない日常に心が躍りました。妹さんと別れた後に、Kちゃんが伝えてくれて。「仕事中にごめんね。」と。ノートパソコンはシェアオフィスに置いたままで、スマホと文庫を持っていた私を見て、それが仕事中だと感じてくれた気持ちが、なんだか沁みました。それから短時間話すと、お互いの心が同時に軽くなっていくことを実感。小学校へ上がったら少しは落ち着くかと思ったら、また別の悩みが出てくる。育児は、そんなことの連続。でも、それはハードルのようなもので、一つ越えた先にはやっぱりゴールに近づいている訳で、躓いた時に、立ち止まって手を取ってくれる友達がそばにいてくれることが、こんなにも心強いのだと感じた温かいひとときでした。
「Sさんに話して気持ちが軽くなったよ。ありがとう。」Kちゃんが私と話すと必ず最後に伝えてくれる言葉です。うんうん、私も全く同じ気持ち。別れ際に、軽やかにバイバイできるのはそんな友達がいてくれるから。彼女の優しさを、どんな時も忘れないでいよう。

また、入り口近くで、お掃除の方に会いました。「いい人に拾ってもらえて本当に良かった。」
自分が、何か行動を起こすことで、誰かの笑顔が少しでも増えてくれるのなら。不安を抱えた後に笑える日がどれだけ尊いものなのか、私なりに知っているから届けていく。あなたは大丈夫。