いろんな世界観

息子が5年生の時に旗振り当番をしていた時、サングラスにマスクのお父さんと組むことになり、笑いを堪えて子供達の登校を見守っていた日。それから、学年最後の参観日があり、そのお父さんが廊下から見届けている姿を発見し、同じクラスだったの?!と慌てふためいた時間。こちらは終始半笑いだったので、何か失礼がなかったかなと思考を巡らせたものの、特に違和感はなさそうだったのでまあいいかと流すことにしました。その後、息子が帰宅し、○○君っている?と聞いてみると、息子の友達だったことが判明。世間は本当に狭いなと笑ってしまって。お父さんは名字を名乗ってくれるし、息子は下の名前で呼ぶので頭の中で全然繋がらなかったよ~と一人で大盛り上がり。そして、6年生になり男子数人で週末に遊ぶことが増え、自宅に帰ってからもマイクラを楽しみ、その彼のメッセージを見つけて嬉しくなりました。聞いてみると、時間をみんなで合わせて一緒に息子の世界に来てくれるのだそう。対面で遊んだ仲間と、今度はオンラインで再会。令和の小学生に驚きながらも、優しいやりとりに微笑ましくなった夜。お互いの創作を褒め合えるっていいね。

すっかり冬の景色になり、祖母が繋いでくれた手のぬくもりを思い出して泣きそうになりました。ここできっと何度も書かせてもらっているお話。まだ小さかった頃、姉の通う小学校の女性の教頭先生とおばあちゃんは仲が良く、二人で遊びに行ったことがありました。みんなが帰った夕方の時間帯、とてもウェルカムで校長室に招いてくれて。そこで教頭先生が容体を聞くと、抗がん剤の影響で髪の毛が抜けてしまったとかつらを外し、祖母は笑っていました。その時、目の前には小奇麗にされ背筋がピンとした定年間近の教頭先生がいて、なぜか急に外の景色を垣間見たようではっとしました。おばあちゃんは、いつも闘病し、抗がん剤に悩まされ、それでもご近所さんの畑仕事を手伝い、服からはなんとなく土の匂いがして、いつ汚れてもいいような格好でいる。同級生だという教頭先生と張り合うことは全くなく、おばあちゃんはおばあちゃんでいてくれて、それが嬉しかったのだと。そんな祖母といつもお散歩をし、沢山畦道にも入っていくので、家に帰ると草や葉っぱが頭や服についていることもあり、母に笑われました。祖母と過ごした全ての時間は、今の私を形作ってくれているのではないか、思い出すと涙が溢れ、幸せの意味を教えてもらったような気がしています。一緒に過ごした夏の記憶だけなぜかない、その時季節ごと思い出したくない出来事があったのかもしれない、何か音が、もしかしたら景色が呼び起こしてくれるかもしれない、その時をゆっくり待とうと思います。ネネちゃんとカフェをした時、とても興味深い話になって。「私ね、学生時代、テニスでシングルスだと調子がいいのに、ダブルスになると途端に成績が悪かったの。」その内容を聞き、姉にしか分からない苦悩もまたあったのだと思いました。誰かと対話をするよりも、ネネちゃんは徹底的に自分自身と戦いたかったのではないか、いろんなことを振り切ろうとしていた若かりし頃の姉が一瞬胸を掠めました。お互い、沢山の思いを持ってここまで来たね。すると、なぜか私が大好きだった中学時代のソフトボールのバッテリーを思い出して。テニス部がミーティングなどで終わることが遅かった日、相変わらずピッチャーとキャッチャーの友達は別々で帰っていくのが見えました。後日、三人で帰った時、個別にではなく二人に聞いてみたことがあって。「私がいなくても、この間の試合についてどうだったとか、二人で話しながら帰ったりしないの?」と。「そんなの部活中にすればいいし。」と彼女達から同じような意見が返ってきて爆笑。「Sがいるから会話が成り立つんだよ。」というようなことを言われ、自分は接着剤のような役割なのかな、でも彼女達一人一人の個性はとても素敵だ。エースでキャプテンでもあった友達は確か4番を打っていました。みんなに期待され、背負っているものの大きさを隣で知っていて。そして、彼女の剛速球を正確に捕るキャッチャー。多少ずれてもいいから、思い切って投げてこい、そんな大きな器をいつも感じさせてくれました。そんな二人からも、私はきっと沢山のことを学んでいたのだと思います。本当の信頼とは何か、言葉が全てではないということ、行動で、背中で、いつも相手を尊重する姿勢がとても好きでした。格好いい友情が、彼女達をさらに強くしたのだと。

6年生最後の個人面談で、息子の性格について、オブラートに包みながらやんわりと先生が心配してくれました。いつもお友達に合わせて、とてもうまくいっているのですが、自分の意見をあまり言わないので、もう少しさらけ出してもいいのだと。DNAなんだよなとこっそり微笑んでみる。いつかもっと本音で言える時をゆっくり待ちたいと思います。でもね先生、類友に囲まれているので、意外とストレスフリーかもですよ。心の声は届いただろうか。自宅に帰り、宿題の漢字プリントがあったので、一緒に丸をつけると珍回答が。『あつい本』を熱い本と書いていて、大爆笑。どんな本やねん!熱かったら持てるか~!!そんな本があったらお母さん図書館カウンターで大変だったわ!とあれこれわいわい。それでも、書ききれていた桜という漢字。厚い本を胸の中で積み重ねていく。私も自分の世界、いつか完成させよう。