WBCの熱がまだ冷めない中、何気なく息子に聞いてみました。何が心に残っている？と。すると伝えてくれて。「大谷君はすごかったし、村上のサヨナラヒットやホームラン、中村が決勝で7人のピッチャーを支えてくれたキャッチャーとしても感動したの。でも、それ以外でね、チェコの選手達が他の仕事をしながらWBCの練習をして試合に出ていたことに驚いた。本当の二刀流だと思った。ボクにはできない。選手の中に消防士さんもいたんだよね。その姿に感動したよ。」「そうだね。監督はお医者さんだったね。患者さんに対する向き合い方とか、またぐっと広げてくれるのかもしれないね。お母さんも色々な意味で学びが多かったし、心を沢山動かされた大会だった。３年後はどうなっているだろう。」その時を目標にまた二人で頑張ろう。息子の野球熱はどこまで上昇するだろうか。いつか野球ファンの友達を連れてくるかもしれない。
そんな息子と、ヤクルト対阪神戦を自宅で観ていたナイターで、寝る時間になっても寝ようとしないので、問題を出すことに。ヤクルトクイズに答えられたら試合が終わるまで起きていていいよという条件付きで出題。「問題、デデン！ヤクルトのキャッチャーである中村選手は今日、白のマニキュアのようなものを付けています。さあ、なぜでしょうか？」「分かった！この問題もらった！！骨折でしょ。」中村選手に失礼や！「ブッブー。骨折はしていません。キャッチャーがサインを出す時にピッチャーが見えやすくするためのものでした～。もらった！とか言っていて全然違うし。さあ、寝ましょう。」「ええ～。もう一問だけ。」と懇願されたので、これで最後だと言って出題することに。「最終問題、デデン！阪神のマスコットキャラクターはトラッキーですが、女の子のキャラクターもいます。さあ、名前は何と言うでしょう？」「う～ん、トラッキー、トラッキー・・・分かった！ラッキーちゃん！」「正解！ヤクルトクイズのつもりが阪神クイズになっていた～。よく分かったね。」「なんかそんな気がしたんだよ。じゃ、試合が終わるまで起きているからね！」子供の勘を舐めたらいけないな、野球検定がもしあったら私は何級なんだろうと訳の分からないことまで考えてしまい、楽しく観戦して終了。息子が大好きな中村選手は、去年の秋に行われたファン感謝祭で、マクガフ投手の背番号が付いたウェアを着用されていました。その後、マクガフ投手がダイヤモンドバックスへ行くことが分かり、中村選手はすでに知っていたからこその行動に、沢山の思いを感じ胸が熱くなって。その後、マクガフ投手は、ダイヤモンドバックスのマウンドに立ち、セーブを上げてくれました。日本シリーズの彼の苦悩を、画面を通して感じていたので、そのセーブが本当に嬉しくて、私も辛さを跳ね除けて新天地で頑張ろうと思いました。人が立ち上がる姿は美しい、ヤクルトのベンチで俯き小さく首を横に振ったマクガフ投手はもういない。
春休み、プログラマーのMさんと息子の3人でラーメン博物館へ行くことになり、２０年ぶりぐらいに行ってきました。チキンラーメンのひよこちゃんのぬいぐるみを息子がゲットすると大喜び。以前、カップラーメンミュージアムで小さいひよこちゃんを私がゲットしていたので、これで親子だとわいわい帰ってきました。その途中、新横浜の駅を歩いていたら随分昔の記憶が蘇ってきて。それはまだ２０代の頃、アメリカ育ちの彼と付き合っていた時のことでした。どういう話の流れなのか、高校時代の男友達で整備士をやっていた彼と三人で待ち合わせることに。新横浜で、二人で待っていると、下駄を履いてなんにも飾らない整備士の彼がふらっとやってきて、大爆笑。その後、意気投合し和やかなランチタイムが待っていました。散々笑い、バイバイした後、彼が伝えてくれて。「Sの友達面白いな。イケメンなのに、下駄を履いてくるし、なんかすごく自然体でさわやかな印象を持ったよ。」「私の男友達、あんな感じが多いの。なかなか濃い～学生時代を送っていたよ。」「なんか分かるよ。いい学生時代だったんだろうなって。Sは、学び続けようとする。その姿勢を俺も応援したいと思っているよ。」新横浜駅を歩いていたら、下駄を履いた整備士の彼が歩いてきそうで、その友達を歓迎してくれた元彼の笑う声が聞こえてきそうで、胸がいっぱいでした。別れにいい悪いもないけど、彼とは本当にいい別れだったのだと思っています。今はアメリカに戻り、自分の力を仕事で存分に発揮し、充実した毎日を送ってくれているだろうか。今の私を見たらなんと言ってくれるだろう。「妻には向かなかったけど、母親には向いているのかもしれない。」そう伝えたら、笑ってくれるのではないか。「Sらしいな。人を育てることの難しさ、それを経験からも学びからも得ているSの子育てが終わったら、それをまた活かせばいい。大学にもう一度行きたいと言っていたその気持ち、達成できるといいな。」こんな言葉をかけてくれるであろう人に出会えて、良かった。何年経っても、お互いの今も未来も応援してる。いつの日かさくらの便りは彼に届くだろうか。
すっかりチキンラーメンのひよこちゃんを気に入った息子は、たまちゃん（母親）と名付け、ぴよちゃん（子供）と感激の再会。そして、「今日はたまご教室に行ってくるんだって。」と教えてくれました。「？？たまご教室って何するの？」「オムライスの練習とかするんだよ～。」「へえ～。どこにあるの？」「鎌倉！」どうやら息子の世界では鎌倉にたまご教室があり、二匹で飛んで行くらしい・・・ってひよこだし！！ぴよちゃんはあなたが生まれる前からいて、ベビーベッドの端でずっと成長を見守ってくれていたんだよ。大きくなったね、もう５年生か。「ぴよちゃんね、ママ（たまちゃん）に会えるまで頑張っていたんだよ。」その優しさを持って、いつかどこにでも飛んでいけ。どこもかしこも思い出でいっぱいだからきっと寂しくない。