タイムラグが好き

暖かくなってきた頃、息子と公園で遊んでいたら、スケボーパパの日本人の奥さんと年少ちゃんが二人で遊んでいて、軽くご挨拶。特に交わることはなかったのですが、二人の会話が時々聞こえ、少し驚きました。日本語と英語が交互に出てきて、そのスピードがどちらも全く同じだったから。頭の中で、瞬時に理解して違う二つの言語を話すこの親子は、なんだかすごい。ところどころ聞こえてきた、「Are you ready?(準備はいい?)」という言葉。全然良くないよと勝手に心の中で呟いてみる。英語で話しかけられて、一生懸命に単語を拾って、頭の中で解釈し、冷や汗をかきながらも適当に発するまでの時間も、意外と好きなんだ。

3000ページビューに到達した時、また一つ大きな山を越えたと感じました。数字を見てから実感するまでは、もちろん時間がかかっていて。その時の記事は、『オリジナルなもの』。これは、プログラマーの友達Mさんと、技術営業のFさんの心を書いたものであり、このサイトそのものの根幹を書かせてもらったものです。その内容で超えてくれた意味は、とても大きい。それは多分、読者の方達が呼応してくれていると感じることができたから。投げかけたものに対して、跳ね返って来ることを確信した嬉しいひとときでした。

そして、もっと実感したのは、プログラマーのような同じ業界の方が来てくれているという事実。半信半疑だったことが、この記事の広がり方を見て、何人もいてくださると思い、それは私よりもMさんの方がもっと気づいていたよう。「Fさんだけでなく、同業者の読者の方達にも頑張れと思われていそうだね、僕。」と深夜にやりとりをしていた中で伝えてきて、思わず笑ってしまいました。そうですよ、このサイトを通して、沢山の方が励まされるように、深夜勤務の方がふっと力が抜けるようにMさん頑張れです。私からのエール。

セキュリティを強化してくれたので、裏側から入っている画面からログインして入りこむ手間が増えてしまい、若干面倒ですが、ここを本気で守ってくれているので、文句を言わずに私も頑張らないと。どんな感じかというと、自分のお店に裏口から入ろうとして、二重ロックがかかっているので、急いでいる時でもなかなか入れず、困惑することもしばしば。ようやく入り込めるとほっとして、私もまたこの空間を本気で大切にしたいと思っています。

図書館の話など色々な守秘義務があるので、誰にも迷惑をかけないように書こうといつも思っている中で、どうしても伝えたいこと。大学図書館で働いていた頃、管轄していたAVセンターのような場所があり、そこで授業を行う学生さんの中に、少しだけ体の不自由な方がいました。男性の上司が空っぽのセンターに私を呼び、「あの学生さんが少しでも楽な姿勢で授業が受けられるように、微調整をしよう。ここまで来るまでに、沢山の苦労があったと思う。だから、授業は、みんなと同じように受けてほしい。」その気持ちを受け取り、目を合わせて微笑みながら頷くのが精いっぱいで、机を軽く持ち上げたり、下げたり、その間に上司はねじを回し、そんなことを繰り返しました。その作業が終わり、トイレに行った途端、泣けてきて。上司の言っている意味がゆっくりと広がっていったから。『ここまで来ることは大変だったはず。だから大学では、精いっぱい学んでほしい。』それは、上司から学生さんへのプレゼントだったような気がしています。

ゆっくりと温かく入ってくる感覚。その気持ちは、サイトを通して私の心に届いています。