昨日は珍しく、ファミレスにパソコンを持って行き、ブース席でクリスマスソングを聴きながら作業をしていました。そういえば、29歳のクリスマスは一人暮らしをしていて、一人でスタバに行きそこでメリクリだったなと。そんな時間も気に入っていて。そして、今回はパソコンを閉じた後、息子が最近渡してきた国語のテストを改めて見てみました。1学期のテストは全く勉強せずに挑んだのでボロボロだったのに、今回は努力が形になってきていて。前回は、4択の問題でさえ答えていない箇所があった、混乱の中にあったのは間違いなくて、それに比べたら筆跡にも小さな自信が芽生え始め、こんな成長を先生達は喜んでくれているんだろうなと思いました。結果がついてきて良かったね、でもキープするのも大事なこと、そしてさらに高みを目指すことも。焦らず、時に良き先導者で、私自身もトライ&エラーを繰り返し、学びながら進もうと思います。今年は、ホワイトクリスマスなのだろうか。
日に日に寒くなり、ふと大学図書館でのことが思い出されました。総務の仕事をしていたこともあり、なぜか上司に危機管理担当に指名され、館内を一緒に回り説明を受けることに。「なんで私なんですか?」「意外と落ち着いているから。」となんとも微妙なことを言われながらもメモを取った時間。不審者が来た時の対応などの話もされ、守衛さんに挨拶に行ってきてと言われました。「今からですか?」「うん。顔を覚えてもらった方がいいし、何かあった時にすぐ駆けつけてもらえるように仲良くなっておいて。」と。なんだかもう言われるがまま、IDカードをぶら下げて正門の守衛室まで挨拶へ行くことに。透明なガラスを軽くノックすると、すぐに開けてくれたのでIDカードを見せてご挨拶。「お仕事中すみません。お疲れ様です。私、図書館の○○です。館内の危機管理担当になったので、何かありましたらよろしくお願いします。」そう言って頭を下げると、笑顔で応え、ちょっと待っていてねと近くにいたもう一人の守衛さんを呼んでくれました。「図書館の○○さんだって。」「緊急の時は連絡をさせて頂きますのでよろしくお願いします。」と二人に伝えると、わざわざありがとねと嬉しそうに返事をしてくれました。内線電話ではなく、直接顔を見せろと言った上司の気持ちが少し分かったような気がして。壁が取り払われたような、何とも言えない安心感がそこにはありました。そういえば、行けるなら医務室にも顔を出しておいてねと言われていたので、帰り道に看護士さんにも挨拶をさせてもらうことに。とても穏和に応対して頂き、場所もどんな方なのかも分かり、またひとつ安心感が増えたようでした。その後、冬になり、事務室の年季の入ったヒーターの調子が悪く、エアコンは使えていたものの、修繕担当の方に内線電話を入れ見に来てもらうことに。作業着を着て、「○○さん、どこのヒーター?」と聞いてくれたので案内をすると、なぜかその時は正常に動いていて。「何も問題はないよ。」「先程は動かなくて、最近たまにそういったことがあって、今はたまたま動いていて、このヒーター、外面がいいんです!」と力説すると、書類で顔を隠し女性の上司が笑いを堪えていて。「ええ?とりあえず大丈夫だから、もう少し様子を見て。」と笑いながらあっさり話は終わってしまい、一旦帰ってもらうことになりました。それから年の瀬、学内でちょっとした忘年会のような場があり、上司にせっかくだから行ってきてと言ってもらったものの、事務仕事が残っていたので、時間になってもパソコンをカタカタやっていると、再度声をかけられ、短時間だけ出向くことに。すると、ヒーターを見に来てくれた方など、気持ち良さそうに仲間とお酒を飲んでいて、こちらに気づき挨拶をしてくれました。なんだかとてもあたたかい場の雰囲気で。総務と言われても、何をどうしたらいいのかよく分かっていない所もあったのだけど、図書館以外の部署の方達との交流もあって、いろんなことを教わったなと、寒くなる度に思い出す優しい記憶です。
学年便りで、合唱祭の息子の作文が掲載されていました。文章の書き方としてはまだ幼さが残っているのだけど、真意は伝わってきて。テノールの練習は暑い廊下で大変だった、でもそれは僕だけじゃないみんなもそうだ、そこには先生達への感謝があり、最優秀賞の達成感とでももっとうまく歌えたんじゃないかと現状に満足しないハングリー精神が読み取れて、嬉しくなりました。いいぞ。自分一人で生きている訳じゃないよ、いろんな方達が関わってくれて、あなたの成長をあたたかい目で見守ってくれている。それはこの先もずっとそう。一人で挫けそうになる時もあるかもしれない、でもね、視点を変えるといろんなものが見えてくるよ。頑張った自分と周りの方へのありがとう、そんなことを繰り返して大人になるんだと思う。そんなこちらの真意も届いていて良かった。
友人の演奏会に行く前、息子が聞いてきました。「誰と行くの?」と。演奏会に行く私が珍しいと感じたらしく、もしかしたら恋人と行くのではと不安に思っていたよう。「一人で行くの。」そう話すと本気で安堵しているのが分かりました。いつか息子に恋人ができ、いつか誰かと一生を共にしたいと思える時が来て、守りたいと心から感じた時、こちらの存在は薄くなり、その時また私は誰かと恋をするのだろうか。今は想像できないな。スポーツが恋人だと言った、少なくともその言葉は本心で、スポーツ観戦に熱狂する今を大事にしたいと思う。ね、ひとりじゃないよ、きっと。素敵な、でもなんでもないほっこりとしたクリスマスを。