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帰ってきたホームグラウンド

看護士さんから言われていたのは、退院から1か月ぐらいは安静にしていましょうという内容。ということは、1か月を待たなくても、元気になったら多少前倒ししても大丈夫だよね、“ぐらい”だしねという都合のいい解釈をして、若干フライングだとは分かっていても自転車に乗って、喜んでシェアオフィスに来てしまいました。...

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ステップアップできた

自宅安静期間長いなと思いながら毎日見ている鏡で、髪の毛が随分伸びたことに気づきました。入院前に感染しないよう、外に出ることを最小限にして以来、自分の身なりは二の次だったなと笑えてきて。退院初日、母に「痩せたわね~。」と言われ、息子には「ママ、頭ボサボサ。」と言われ、正直すぎる親子関係に苦笑するしかな...

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ゆっくり広げる円形

退院後1か月は自転車にも乗れず、重たいものもダメと言われて、大人しく自宅でカタカタやっていたものの、さすがに限界だと思い、頭をフル回転させ、思いついた一つの作戦。なんだ、自転車のかごにパソコンを乗せて、歩いてスタバに行けばいいんだ。そして、早めにやっつけパスタを食べ、気持ちのいい晴れた空の中を歩いて...

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自分を見つける

一日二回の治療薬を朝と夜に服用。朝飲み終わった後、ずーんと体が重くなり、それでも夕方4時半頃にすっと抜ける感覚があって、自分を取り戻したと思えるその時間帯が待ちきれなくて。そして、気分が上向きの間に、夕飯準備もこなし、息子の宿題も適当に見て、お風呂に入り、毎晩恒例の遊びタイムがやってきました。彼の誕...

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次のステージへ

重い体の中で、少しずつ体力を付けるためにも家事こなそうとしていた夜、姉からの大きな荷物が届きました。開けてみると、てんこ盛りの焼き菓子が。その量が、これまた彼女らしい。そして、お礼のメッセージを送ると、伝えてくれました。『多すぎるかなと思ったけど、毎日家にいるからティータイムの楽しみにして貰えると嬉...

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大切な振り返り

次の外来まではシャワー浴。寒い時期に辛いなと思いつつも、息子の出産後も同じ冬で、ぶつくさ言いながらシャワーを浴びていたことを思い出しました。退院後一か月は自宅療養、まだまだ体が鉛のように重く、食欲もいまひとつ。時間をかけてゆっくり元の状態に戻していこうと思っています。在宅ワークなら、少しずつ始めても...

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新しい生活の始まり

母が迎えに来てくれた退院後、ゆっくり歩いて自宅に帰り、外の空気が吸える喜びを噛み締めました。「最近寒かったのに、あなたの退院日は、温かくていいお天気で、お祝いしてくれているようね!」そう喜んでくれた母。そして、今日は心配だから泊っていくわ!と譲らなかったので、ここは甘えることにしました。病院内で、連...

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未来へ

退院前日、少しでも体力を付けようと思い、病院のパジャマのまま、一階の書類関係の窓口へ。もちろん周りは皆外来の方達。いちいちそんなこと気にしない。人の目を気にしているよりも、自分がやりたいことをやっていく。そんなことを思っていると、順番が来て医療事務の方が伝えてくれました。「ご家族の方が手続きに来られ...

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忘れたくない時間

ゆっくり回復に向かいながら、廊下を歩いた朝。病室から、術後にもがいていた個室までの距離が10mもないことに気づき、こんな距離が自力で歩けなかったのかと、笑ってしまいました。そして、息子を出産した後に入っていた個室を横切り、その時に借りたヘアドライヤーの位置までそのままで、8年という歳月を感じながらも...

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優しい出会いの数々

手術が終わり、点滴からの痛み止めが効き、個室で眠っていると誰かが入ってくる音が。それは、懐中電灯を持ったご年配の看護士さんでした。その姿に、また涙が溢れそうになり、術後の患者さんの不安定な容態を見守りながら、点滴をそっと取り換えに来てくれた看護士さんに、胸がいっぱいでした。こちらが起きたことに気づく...