スマホの調子があまりにも悪く、記事の公開時にも確認ができない時があり、再起動をしないと機能しないことが多くなってきたので、さすがに限界を感じ、プログラマーのMさんに相談。
「パソコンだけでなく、スマホからもできるだけ読者の方達と同じような目線で、このサイトを見てもらいたいから、色々なサイズを見に行って、買い替えることも検討しよう。」と伝えてくれて、はっとなりました。同じ視点になれるサイズのスマホを使う。それが読者の方達と共にあるということ。
その後、週末の渋谷で待ち合わせをし、元々ほしかった白のやや小さめのAQUOSを選択。隣でレクチャーを受けながら、無事に購入できてほっとした帰り道、スクランブル交差点を横切り、ハチ公前を通りかかると、懐かしい記憶が蘇りました。
まだ20代半ばの頃、その当時都内にいた叔父が連絡をくれたので、夜の渋谷で待ち合わせをすることに。夜は初めてだったので、やや緊張しながらハチ公前で立っていると、時間になっても現れず。なぜか周りは黒人男性が多く、おろおろしていたら、喫煙所から陽気な叔父が登場。「S、お前全然変わってないな~。タバコ吸いながらすぐに分かったぞ。どうしても一服吸いたくて、待たせちゃってごめんな。」おいおい、気づいたなら早く出てこようよと思いつつ、いつもの明るいキャラに緊張感が抜けて、笑えてきました。まだお酒が入っていないのに、頭にネクタイを巻いているんじゃないかと思うテンションの高さ、元々がこういうキャラなんだろうな。
「今日、姪っ子と一緒に飲むんだって職場の皆に自慢したら、いいお店があるって色々教えてもらって、厳選してきたぞ。」と隠れ家的な雰囲気のいいお店を案内され、楽しい時間を過ごしました。
高校3年生の時、叔父が名古屋の実家に遊びに来てくれて、そこで初対面。すぐに打ち解け、私の部屋の電気が切れかかっていることに気づき、椅子を持ってきて取り換えようとしてくれたので、「それぐらいのこと、自分でできるから大丈夫だよ!」と伝えると何も言わずに交換してから、言ってくれました。「Sがいいよと遠慮して、その優しさに甘えるような奴とは結婚するな。家に来てよく分かったよ、ここで沢山の我慢をしていること。だから、結婚相手にはちゃんと甘えろ。今日、叔父さんと栄でデートしよう。何でも買ってやるぞ。」
栄のテレビ塔を見ながら、アイスクリームを食べて、二人でくだらない話をしました。なんだか楽だなと思った時、家で気を張っていることに気づきました。外から来た人にはその違和感が明確だったよう。優しい人ならなおさらだったのかも。その後も、特にほしいものはないからと伝えると、帰り際に強引に渡された1万円札と手紙が。『これで好きな物でも買ってね。いつでも連絡して来いよ。』泣けるじゃないか。
Mさんと渋谷のスクランブル交差点を渡り終えた時、ハチ公の隣にあった喫煙所が無くなっていて、妙に寂しくなりました。あそこから、ひょっこり出てきてくれた叔父の姿が見事に思い出され、一緒に飲んだことも、栄でのデートも、沢山の気持ちがこみ上げました。
隣にいてくれたプログラマーの友達をみて改めて思う。寂しさもほろ苦さも、感謝も、喜びも、このサイトに詰められる。無くなっていた喫煙所を見て、叔父との再会の場所だった話を聞き、一瞬切ない顔をした私をMさんは見逃さなかった。
だから、多分一緒にここにいる。