大切な存在

朝起きると、息子が笑いながら伝えてくれました。「ボク、昨日の夜夢を見たの。ママがチョコを食べ過ぎて太っちゃう夢。起きたらいつも通りでほっとした~。」どんな夢やねん!!食欲もなくやっつけで食べている中で、間抜けな夢を見てくれたのですっかり和まされて。ママ=チョコってインプットされているんだろうな。こんな風に今日も助けられていく。

前回の婦人科で、コロナの影響もあり、1か月に一度の受診を2か月に一度にすると言われてしまいました。それにより、睡眠導入剤もMaxの30日分の処方となり、残りの日数は睡眠サプリで頑張って今日に至っています。睡眠不調よりも、コロナの感染を心配してくれた先生の配慮に感謝して、色んなことを思いました。命よりも重いものはないんだろうな。
プログラマーのMさんと何度も話し合いを重ね、来年の春から夫が希望する金額を渡すことに決めました。それにはもちろん、裏側で沢山の努力が必要なのですが全力で、信じた道を進もうと思っています。そして、夫にそのことを伝えました。お金は渡すけど、サイトの記事はもう読まないでほしいと。「Sの仕事、否定はしない。」辞めてほしいという話をされた時、こういった言葉も言われました。それは、肯定もしないという言葉とそんなに変わりはないのではないかと感じました。「かけている時間と収入が全然見合っていない。いずれリフォームや車の買い替えもある。そこで貯金が一気に減る。そのことをSはどう思っているの?」とも。この溝を埋めることはなかなか難しいのかもしれないなと痛感した夜でした。収入が見合うように沢山のエネルギーを使ってきたし、これからもそうしていく。「3年後に安定する保証はないでしょ。」小さな痛みが重なる。私とMさんが取り組んできた4年間、それは沢山の人達に助けられた大学4年間と同じ月日だった訳で、その間じゅう、夫はこのような気持ちで見ていたのかもしれないと思った時、読んでもらうのはやめようと思いました。リフォームの費用を稼がなくてはいけないので、このサイトを閉じますと最後に書いていなくなったら、これまで沢山の時間を共にしてくれた読者さん達は何を思うだろうと。自分が苦しかった時、何度も何度も励まされました。だから、このサイトを閉じる時は、自分が何かステップアップをする時、これまで読んでくださった皆さんが応援してくれるような終わり方をしたいと思っています。検索ワードで繋がった方達、そのひとつひとつの奇跡に感謝しています。生きていく為にはお金も必要、でもそれだけじゃない気持ちもあること、いろんな方に教わりました。

大学在学中、日本料理店でお世話になった先輩が出した小料理屋。開店時間前にお店に行くと、色々な支払いが次から次へとあって、おしぼりの業者さんに「出るものばっかり。」とため息をつきながら弱音を吐いている姿を見て、胸が痛くなりました。客足も少なく、赤字なのは一目瞭然でした。もしかしたら大赤字だったのかも。それでも、お客さんが来ると先程とは違う明るい笑顔で接客し、一人一人を労い、そこにはいつも感謝がありました。人数じゃない、本当に必要としてくださる方が和み、足を運んでくださるなら、簡単に閉じる訳にはいかないの。その気持ちをママから教わりました。「子供二人を抱え、行き場所がなかった。それでも助けてくれる方達がいた。だから、いつかお店を出した時に、ほっとできる空間を作りたいと思った。でも、実際の経営は厳しくて、それでも拠り所にしてくださるお客さんの顔を見ると頑張れてしまうの。Sちゃん、お店を畳んでまたスナックで雇われた方がきっと収入は安定する。でもね、お店を持ちたいと願った夢を応援してくれる人達がいて、ママに会えて良かったって言ってくれるお客さんがいて、そういう人達に助けられているから、簡単に閉める訳にはいかないの。人生って、面白いものね。大変なのに、幸せ。あなたになら、この気持ち分かるでしょ。」そう言って笑ってくれました。このコロナ禍でも、乗り切ろうとしているのはこれまでママが届けた沢山の愛が返ってきているからだろうと、確信を持って言えるのが不思議。お客さんを見送った階段から転げ落ち、それでもパンパンの青白くなった左手の状態で店を開け続けた彼女を間近で見てきた私が、簡単に閉じる訳にいかないんだ。そこにいるだけでほっとしてくれる人がいる、ママから学んだよ。

マブダチK君が以前言ってくれました。「お前を失うこと程、不幸なことはないぞ。」と。なんだか漠然としていたのですが、その言葉は忘れないでいようと思っていて。「Sは、どうしようもなく苦しい時ほど一人でいたがる。俺、最初はそんなに頼りないかなって寂しかったんだよ。きっとお前を大切に思う人はみんな同じような気持ちを抱いたと思う。でも、長く一緒にいて、それがSなんだと思った。沢山辛い思いをしたから、あまりにも悲しい時の話が相手に負担をかけるとか、自分でこれまで沢山考えて答えを出してきたから、ここ一番っていう時には一人になりたいのも分かった。一人じゃないよって周りに言うお前が、辛い時に一人でいたがるんだよ。コイツ本当にかわいくないなって思うんだけど、目を開けるとSの周りにはいつも助けたいって思っている人達がいてさ。だから、お前は頑張れるのかなって、みんなの気持ち分かっていて、そこまでお互い分かり合えるってすげーなって。すごく自然にSは人の心に入ってくるんだよ。なんだろうなこの感覚って思いながら、自分が少し楽になっていたりする。そのことに気づいた人は、お前がいなくなったらぽっかり穴が空くぞ。沢山悩んでもいい、でも急にはいなくなるな。」
一生の友達が伝えてくれた言葉が、こんな時に役立ってくれた。簡単にはいなくならないよ。