小さな接点

ちょっとした急ぎの用事で、こちらの方面まで来てくれたプログラマーのMさん。駅近くを一緒に歩いていたら、すれ違ったのは男子中学生の三人でした。「あっ、あの子。黒い服を着ている子見えた?雪だるま君だよ!」そう伝えると、目を見開いて喜んでくれたMさん。「美少年だね~。こんなところで会えると思わなかったよ。同じマンションの女性が、成長を見守ってくれているなんて、本人は思わないだろうね。」そりゃそうだ。それにしても、絶妙なタイミング。こんな鉢合わせにドキッとさせられます。

学校の行きと帰りに、息子がよく会うようになった一学年上の女の子。とても面倒見のいい可愛らしい子で、偶然マンションの1階で会った時にお礼を言うと、優しい笑顔で答えてくれました。恋心とはまだ違うのかもしれないけど、こんな雰囲気の女の子に話しかけられたら嬉しいよね。そんな息子は、友達と帰宅途中、その女の子の後ろ姿が見えたらしく、大きな声で名前を呼び、走って近づいたらお姉ちゃんの方だった!と恥ずかしがりながら帰ってきて、玄関で大爆笑。「後ろ姿がそっくりだったんだよ~。」いやいや、身長は違ったでしょうよと思いつつ、私も姉に間違えられたことがあるのでここは納得。I like you soooo much.(ボクはあなたのことがめちゃくちゃ好き)こんな気持ち、彼女に伝わっているだろうか。

そのお母さんとは公園でお話をさせて頂いたことがあり、学区外の小学校を迷っているという話をしたら、「うちが道を作っておいたから大丈夫!」と太鼓判を押してくれました。どうやら、この地域からの第一号がそこのお姉ちゃんだったらしく、本来であれば通学路を通る為に遠回りをしなければならなかったらしいのですが、教頭先生と交渉し、最短ルートで通ってもいいということになったよう。逞しい。誰かが行動を起こしてくれることで、後ろが楽になっていく。パイオニアって格好いいな。公園でお話できなかったら、そのまま学区内の学校へ行っていたかも。今度会ったら、親子でお礼を言おうと思います。

シェアオフィスで挨拶をさせてもらっているITエンジニアの方。お話をさせて頂く中で、同じWordPressを使っていることが分かり、アドバイスも欲しかったので、勇気を出してホーム画面を見て頂きました。配色などについての意見をもらい、全体のシンプルさについて納得してくれました。伝えたいことは本文中にある、その意図を感じてくださったのだと思います。「SNSで広げていない中で、この閲覧数は驚きです。このような方に直接お会いできて良かった。」と言われ、こちらの方が驚きました。沢山の資格や技術をお持ちの方が、こんな風に言ってくださることも、こうやってお客様と接しているのだと感じられたひとときも。そして、何でもない日常会話をする中で、数々のご苦労をされてきたことを感じ、胸が痛くなり、何とも言えない優しい気持ちが心を掠め、頑張ってくださいと祈っていました。本当の底を知っている人の苦悩が、少しですが分かるような気がして、目の前に読者さんがいてくださるような気がして、不思議なものを感じました。「どんな方が、読みに来てくださっているんでしょうね。」そう言われた時に、あなたのような方だと思います、一生懸命に生きていらっしゃる方だと思いますと伝えたかったです。

なぜシェアオフィスを利用するのか。一緒に仕事をしなくても、そこにいる方達と励まし合いながら、時に応援されながら、一つ一つを丁寧に重ねていく。数々の技術の裏側には、溢れるパワーと優しさが同居している。