この間は、息子の七五三でした。2月生まれなのでまだ4歳なのですが、少し早目のお祝いです。
当日はまさかの雨、予め夫は有給を取得し、息子の着物も写真屋さんで予約をしていたので、日にちの変更はできず、何か意味があると前向きに捉えて、幼稚園にお迎えに行きました。
昼前に早退することを先生に伝えていたので、外で待っていたら、お友達とのバイバイを名残惜しそうにしている息子。幼稚園、大好きなんだね。
二人で帰った後、私はワンピースに真珠、夫はスーツ、息子は綿シャツを着て、和食のお店へ。
何も店員さんには伝えていなかったのですが、七五三だと気づいてくれて、帰り際に千歳あめを頂きました。「おめでとうございます。」とにこやかに伝えてもらった時、雨でも、息子が元気に成長し、こうして家族でお祝いできる時間が何よりの幸せ、そのことを忘れてはいけないのだと感じた、心のこもったおもてなしでした。
その後、前撮りをした写真屋さんで着物の着付け。さっきまで幼稚園のスモックを着ていたのに、随分凛々しくなったじゃないか!帰り道、傘を武器に使っていた4歳児には見えないよ。
それから、車に乗って神社へ。車の揺れで気持ちよくなったのか、着物がすでに疲れたのか息子は爆睡。その間に、一日雨の予報だった天気は、ぴたっと止み、着いた頃には少し明るくもなっていました。夢の中で、神様に会ってきてくれたのかな。
到着して、草履を嫌がることは分かっていたので、青いスニーカーで神社の境内まで。
その途中に七五三仲間の男の子に会ったら、長靴を履いている姿が可愛らしくて。
着物だから草履、まだまだ小さいんだから型にはまらなくていいよね、とその子のお母さんと微笑み合った一瞬がとても優しく感じられました。
七五三のご祈祷を終えてから、巫女さんに頂いた袋の中に、お守りだけでなく巾着袋やお絵かき帳なども入っていてびっくり。大切そうに紙袋を握りしめて、息子は本当に嬉しかった様子。
帰りの車に乗ったら、とても綺麗な虹が見えました。神社を背に空にかかった虹がとても美しく、ずっと降り続く雨なんてないんだよね、雨で流してくれた後は、また良いことあるよねって思わせてくれた、車窓からの忘れられない眺めでした。
夕飯の準備のために私だけ先に降ろしてもらい、二人は写真屋さんへ。マンションのエレベーターで相乗りになった上の階の先輩ママが、七五三の紙袋を見て、「もう七五三だったんですね!お疲れさまでした。」と伝えてくれた時、妊娠中から知ってくれているからこその言葉の深みにぐっときました。1階から6階に上がるまでの間に、5年間の年月を感じてくれた優しい方です。
自宅に戻って、パーカーとヨガパンツに着替えたらほっとして、前日に息子と作ったてるてる坊主が目に入りました。マジックでリボンを描いたから女の子。
一日見守ってくれてありがとう。
しとしとと雨が降り出した夕方。浄化の雨が好きになれそうな大切な一日。
翌日、「虹が綺麗だったね~。」と息子が言ってくれました。雨が降ったから見えたんだよ。
だから価値がある。七五三に見られて、本当に良かったね。