本を読むということ

司書をやっていた頃は、よく「活字中毒でしょ。」と言われたのですが、ものによります!
電化製品などの取り扱い説明書は苦手で、いつも読まずにボタンを押せば使えると思っていたので、夫にはよく怒られました。

では、好きな本を読むスピードは速いのかというと、めちゃくちゃ遅い。
特に小説は、色々なことを考えながら、途中で本を閉じて余韻に浸りながら読み進めるので、かなり遅い方だと思っています。
一人暮らしの時は、一週間に一冊が目標だったので、通勤電車の中で推理小説を立ちながら読み、仕事中に犯人が気になってしまったこともありました。

これは私の大きなこだわりだと思うのですが、自分で買う時は文庫、図書館で借りる時はハードカバーにしています。
ハードカバーの方が、より本を読んでいるという実感が湧き、利用者の方もこちらの貸出が多かったので親近感があるということもあるかな。
ただ、私自身色々な所で本を読むので、荷物になることも多く、傷をつけてもいけないので、基本的には文庫を買って持ち歩くことの方が多いです。

では、どこで本を読んでいるかというと、一人の時はお風呂でした。ふやけてもいいようにもちろん自前の本。浅く張った湯船に座って、お風呂の蓋をぎりぎりまでしめて、顔と手だけを出し、タオルとペットボトルを用意し、飽きるまで読んでいたので、デトックス効果は抜群、好きな場所で好きな本を読めることが、心にも体にも良かった。

今はやはりカフェが多いです。そんなに頻繁には行けなくても、必ず本とスマホは持参し、今日はどんな記事を書こうかなとぼんやりしながら、本を読んで閉じて、また思考を巡らせてみる、そんなゆったりとした時間がとても贅沢だったりします。

女性作家が書く女性や男性の主人公、男性作家が書く男性や女性の主人公。どれも興味深く、いくつもの視点にはっとさせられます。
自分の見解とはまた違った考え方。対人関係なら難しいと感じることも、本の中で気づかされると親近感が出てきて、そういった生き方を尊重したくなり、励まされたり、周りの人と重なったり、読みながら幸せになってほしいと願っていたりする。

誰かの人生をなぞる。上辺だけではなく、もっと深く、苦しく、優しい部分に触れていく。
現実的なこと、非現実的なこと、とても身近にあること、同じ経験をしたこと、憧れること。
色々な生き方を本を通して感じることができ、最後に閉じる時は、上を向いている自分がいます。

これまでのこともこれからのことも、日々の生活の中で沢山のショートストーリーが詰まっていて、それは私だけではなく、誰もがそうなんだということ。
そのことを感じられる読後感が、とても好きです。だから、やっぱり最後はハッピーエンドがいい。

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