少し前、大阪で大きな地震が起きた時、大阪に住んでいる友達に心配でメールしました。彼は、以前も出て来てくれた一度も会っていないのだけど、毎年お誕生日にプレゼントを贈ってくれる優しい方です。返信があり、「Sちゃん、心配ありがとう。大きな揺れで驚いたけど、こちらは大丈夫です。」そんな言葉に、心から安堵。
そして、今回北海道で大きな地震がありました。新宿南口で最後に別れた父の弟の叔父が札幌にいます。すっかり疎遠になってしまったけど、沢山の思い出はずっと残っていて、やはり心配になり、かなり久しぶりにメールを送りました。「ありがとう!ライフラインの影響で困窮するものの、身体的異常はありません。」とのこと。本当に良かった。
北海道は、結婚一年目に夫と行こうと予約までして、直前で妊娠が発覚し、酷い悪阻で泣く泣くキャンセルをした憧れの場所でもあります。『北の国から』のドラマシリーズに何度も号泣し、音楽が流れるだけで溢れそうに。
それから、北海道出身のドリカムもGLAYも好き。ドリカムの『LAT.43°N』という曲が、すごく切ないのだけど、何とも言えない女性心を描いてくれているようで、学生の頃、よく聴いていました。その曲が関連しているバーがあるとかないとか。ずっと気になっている幻の場所です。
そして、北海道の読者の方もおそらく何人もいてくださいます。地域の表示はどこまで正確なものかは分かりませんが、ある程度は信ぴょう性のあるものだと思っています。各地で災害が起きるたびに、私より正確な情報が把握できるプログラマーの友達から、連絡をもらっています。「○○の地域から、来てくれたよ。被害が少なかったらいいね。ご家族が無事だといいね。」その度に思います。彼の中の阪神大震災は、ずっと終わることはないのだろうと。もう何十年も経ち、過去のものとして風化されつつある災害。それでも、実際に被害に遭い、大切な方を失った悲しみは、一生消えることはないのだろうと。出来事そのものは過去であっても、気持ちの中ではずっと現在。それでも、そういった気持ちにどこかで折り合いをつけて、前へ進もうとする心が、強い優しさへと変わっていくのかなと思いました。
大阪で起きた大きな地震の時、沢山の方が口にしたのが、阪神大震災を思い起こすような衝撃だったということ。そんなに簡単に忘れることはできないのだと改めて痛感したからこそ、友達からの返信に胸を撫で下ろしました。プログラマーの友達のご家族も、地震も台風被害も大丈夫だったよう。サイト上のことで連絡を取り合っているSlackという画面。色々な気持ちを投げ合ってきたし、受け取り合ってきたのだと、こんな時に実感します。
お正月と、お盆あたりのアクセス傾向がとても似ていました。いつもの地域+新しい地域がいくつも見られ、しかも同地域の複数アクセスが多くありました。このサイトを帰省土産にしてくださったのかもしれません。自分が感じたものを、誰かと共有してくださる読者の皆さん。
私も同じように心配しているし、応援しています。
災害が起こった地域からのアクセスに私の方が励まされます。何かが落ち着いて、ふと顔を上げたくなった時にここに来てくれたのかなと。そんな場所でありたい。
どんな時も、被害が最小限でありますように。沢山のエールと共におくります。