プログラマーのMさんが、息子が好きなヤクルトの人気キャラクター、つば九郎のマスコットをプレゼントしてくれました。それを手にした息子は大喜び。「これ、ペンギンでしょ?」「違うよ。ツバメだからつば九郎なんだよ。」ああそうか、でも羽が小さいよ~と突っ込む7歳児。そんなことを言っていたらつば九郎に怒られるよと二人で笑いながら、すっかり我が家の仲間入り。学校で作った救急車に、くみちゃんとくりちゃん(くみちゃんのお兄ちゃん)とつば九郎を乗せて、楽しい夜を過ごしました。記録をね、どうしても残したくなるんだ。忘れたくないから。幸せに大きさなんて関係ないから。
私にちょっとした用事で電話をかけてくれた担任の先生。すっかり打ち解けていたので、どさくさに紛れてこちらの悩みを聞いてもらいました。「先生、なんだか私、息子のことで色々と心配し過ぎなのかなと。」「いいんじゃないですか。心配し過ぎることもひっくるめてR君には伝わっていると思いますよ。それって愛情ですよね。先手を打つことで功を奏することもありますからね~。」え、いいんですか?と笑ってしまうと、一緒に笑ってくれました。なんだか先生マジックにかかった気もするな。心配し過ぎる自分が嫌にならないように、お母さんも含めて丸ごと肯定しますよ、笑いの中にそんな気持ちまでも含まれていたような気がして、心を軽くしてくれる術を知っている方なのだと改めて思いました。教員としての経験をさらに積み、どれだけ味のある先生になってくれるのだろう。未来が見えるって、嬉しい。「お母さんとR君の絆、なんだかすごいなって思います。」そう言えば、そんなことを前に言われたな。
いいんじゃないですか?この言葉で、頭を過ったのは、以前受けたカウンセラーの先生でした。なんだかくよくよ悩んでいたことを見事に吹き飛ばしてくれた一撃だったわけで。カウンセリング中に大声を出して笑うクライアントの方もそんなにいないのかも。「母のこと、助け過ぎてしまったのかなと。もっと距離を取ろうと思ったらできたはずなんです。でも、それができずに結局苦しんでしまいました。そのことに後悔もある気がします。」「100%嫌だったら、さすがに○○さんも離れていたと思うんです。でもそれをしなかったのには理由があった。そうじゃないですか?」そう言われ、思い当たったのはただ一つ。「母から愛をもらっていたんです。精神疾患って、環境がそうさせてしまう部分も大きいのではないかと思って。本来は優しい人なんです。ただ心の弱さ故に、私に頼るしかもうどうすることもできなかった。それが見えていたので、頑張ってしまったんですけど、いいんですか?」「僕が言わなくても、大分わかっておられる。子育てで悩むことも出てくるでしょう。ここまで走ってきた自分をふとした瞬間に思い出すかもしれない。でも、それでいいんじゃないですか。その時の感情を抑え込まないでほしいなと思います。手探りでいいんですよ。気負わないこと。」はい、そう言って微笑み、肩の力が抜けたことが昨日のようです。
色々と複雑な事情を抱えたまま向かっていた大学キャンパス。そこで、欧米人の女の先生が、クリスマスパーティを教室でやるからいらっしゃいと、英語クラスの皆を招待してくれました。冬休み間近で、ひと段落をしているとはいえ、大音量で音楽をかけ、本気の飾りつけをしていた先生に一同唖然。大丈夫かなと思いながらも手伝っていると案の定、スーツを着た男性職員二人がクレームにやってきました。思いっきり白人の先生を見て、二人が英語しか通じないのかと一瞬ためらっていると、「わたし、日本語話せます!!」と逆切れ状態。圧倒された二人の職員が、「もう少し静かにやってください。」とやんわり伝え去っていくと、まだご立腹の先生が皆に向かってぼそり。「これだから、日本人は堅くていや!!もっと楽しいことを、楽しまないと!」と言われ、なんだか自分達まで怒られているような気持ちになり、先生ごめんねと思いながら皆で笑えてきて。場所も時間も関係ない、周りのことなんて気にしていたら、人生もったいないわよ!そんな先生が伝えてくれようとしていたメッセージが、何よりも大きかったのだと今さら思いました。英語の中身なんて覚えていない、リスニングもあったし、ペアになっての英会話のテストもあった。でも、本当に楽しかったのは、皆で先生の怒りを宥めたパーティでの一幕。人の心に残るとはこういうこと。誰かが笑わせてくれるって、やっぱりいい。熱いハートは、氷の一部を溶かしてくれる。