一人で過ごす休日

夫と時々するのが、お互いへの休日のプレゼント。
半日完全オフで、好きな所に行ってきてね♪という日を設定するようにしています。

海以外に、無性に行きたくなるのが新宿。歩いても歩いてもカフェがいっぱいあって、高層ビルが沢山ある中で、緑もちゃんと用意されているあの雰囲気に惹かれるものがあります。
満員電車に揺られた後の新宿御苑は、ほっとさせてくれる。
働いている方達が多い高層ビル群から少し離れた場所に、心の拠り所がさりげなくあって、そんな空間が日本的だと感じられるのが嬉しいのかもしれませんね。

都会の中にある緑は、頑張っている方達への優しさに見えます。

出かける前に、せっかく新宿に行くならスタバとか普段行けるカフェは止めたら?なんて笑われながら夫に言われたのですが、同じお店でも場所が変わると違うんだよ~と心の中で反論し、やっぱり新宿駅周辺のスターバックスへ。
私が住んでいる場所よりも、欧米人のお客様が多くて、本場のシアトルに来たようなおめでたい錯覚、アメリカ人の方達が新宿に自然と馴染んでいる雰囲気が新鮮でした。

貴重なオフなので、駅周辺も歩いてみたら、普段履き慣れないヒールのあるサンダルがちょっと痛くなり、それでも高層ビルの間を歩く心地良さの方が勝っていて、翌日のことも考えずにどんどん前へ。
歩き疲れて辿りついた場所はやっぱりカフェのタリーズ。
アイスティが疲れを吹き飛ばしてくれると同時に、店内のくまのぬいぐるみが気になりだし・・・。
独身の頃を思い出しながら都会のど真ん中を歩いていたのに、くまを見た瞬間息子を思い出し、母親の顔に戻った自分にふと微笑んでいて。
どれがいいかなと迷っていたら、可愛らしい店員さんがコーヒー豆のリボンが付いたこぐまを勧めてくれました。
とても優しい店員さん、自分のおみやげは無くても、ほっとする笑顔はもらったよ♪

すっかり満喫した帰りの電車で、まさかの乗り物酔い。
最悪だ~なんて思っていたら、バッグに入れておいたブレスケアを飲んだらすっきりして、通学途中に酔ったことを思い出しました。
大学2年の時、満員電車の中で急に気分が悪くなり、駅に着いた途端吐いてしまい、地上に出て座り込んでいたら、会社員の男性二人が目の前で立ち止まり、持っていた携帯電話を私に渡し、「大丈夫ですか。どこかに連絡しますか。」と。
「ありがとうございます。休んだら良くなります。」と携帯電話を返してお別れしたのですが、ふと顔を上げたら、歩きながらも心配そうに振り返る姿が見えて、深い優しさを向けられていたことに改めて気づきました。

たったひと言で、たった少しの振る舞いで人の心が軽くなる、大切なことを思い出した新宿からの穏やかな帰り道。