私の記事を読んでくださっている方達は、なんとなく感性が似ているのかなと感じる時があります。“何か”が届いてくれているから、また読みたいと思ってくださっているのかなと。
だから、カフェや本、音楽や、旅先のこと、友人や家族、息子がお世話になっている先生達や、もっと沢山の人との関わりを伝えたくなります。
何気ない瞬間に、声には出さなくても心で思っていること、そんな気持ちが誰かの胸に届いてくれていたら、幸せなことですね。
今日は、思いきって自宅から少し離れた星乃珈琲に車で来てみました。
夫や息子と出かけた帰り道に見かけて、ずっと気になっていたのですがなかなか行けず、今回は外観だけでなく、店内に入れることが嬉しくて。
ずっと気になっている人がいて、いつも遠くから見ているだけだったのに、初めて話せた、そんな気持ちに似ているのかも。
どのシートもゆったりしていて、ピアノのBGMが流れて落ち着いた店内が、少しレトロな雰囲気で、懐かしい気持ちにさせてくれます。
調べてみたら、日本全国色々な場所に店舗があるので、良かったら行ってみてください。
誰かをそっと想う、そんな時間になるかもしれません。
司書課程の勉強中、大学の図書館も利用していて、AVセンターの施設もあったので、気分転換にそこで40代男性の司書の方に、観たい映画を用紙に書いてカウンターで渡しました。
すると、たまたま貸出中になっていて私が残念がると、用紙で司書課程の学生だと分かったからか、「普段はあまりこういうことをしないんだけど、僕のおすすめで良かったら。」なんて笑いながら、一つのビデオを持ってきてくれました。
それは、『小説家を見つけたら』(2000年公開、アメリカ映画)という、俳優ショーン・コネリー主演のふわっと温かくなる作品でした。
少し照れながら持ってきてくれたその映画は、人と人との関わりはとても優しいものなんだよという、いかにも司書らしいメッセージのような気がして、ゆっくり波打つ心の変化が、図書館そのもののようで、返却する時に、ぐっと親近感を抱いたことを覚えています。
感想は特に求めない、でも、私の表情で気づいてくれているようでした。
「おすすめの意味が分かりました。司書の試験、頑張ります。」
優しく微笑み、たったひと言。「頑張ってね。」
そこに込められた意味、分かりましたよ。この映画に感動してくれたら、きっとあなたは大丈夫。
本の趣味と、映画の趣味は、どこかで似ているのかもしれませんね。大した会話はしていないのに、一つの映画で、感性がとても近いと感じさせてもらった男性司書の方とのやりとりは、間違いなく司書の試験に生かされました。
ここにいるとなんだか心地いい、それが、さくらdeカフェに集まってくれる方達。