店員さんは同性がいい?

この間、地元のデパートへサンダルを買いに行ったら、思いのほか種類が多くて迷ってしまいました。
形は決まったのだけど、色がバラエティに富んでいて、何度も鏡の前で試着してみたものの決め手が欲しくて周りを見渡してみると、近くにいたのは男性店員さん。
とても感じが良さそうな40代ぐらいの方なのだけど、服のコーディネートなどを聞いても困らせてしまうだけの気がして、とりあえずぴったりサイズのサンダルを探してもらうことに。
グレーか、ベージュか、水色、ようやく三択に絞ってどうしようと思っていたら、「すみません。Mサイズはベージュしかないみたいです。」と申し訳なさそうに言われて・・・。

やった~!選択肢を消してくれてどうもありがとう。
迷いが無くなったのでほっとして購入でき、サイズが無くて恐縮していた店員さんにお礼を言って、すっきりして帰ってきました。
このタイミングでは同性の店員さんがいいなって思うこと、人によってはあるかもしれませんね。

私をいつも癒してくれる接骨院の先生は、最近お弁当を持参していて、コンビニでドリンクを買う時に一度だけ割り箸をお願いしたら、同じ男性店員さんが毎回ドリンクだけなのに割り箸をさりげなく入れてくれるようになったそうです。
「僕、ドリンク一本買うだけなのに、毎回箸を付けてくれるんですよ~。」ととても嬉しそうに話してくれて、ほっこりしました。
その男性店員さんは、箸を洗うのが面倒な男性心理を読んでくれていたのかも。

一人暮らしの時によく通っていたベーカリーカフェの男性店員さんの中にロシア出身の方がいて、その方が作るピロシキを食べて、ゆったりソファで本を読むのが好きでした。
家の近くで歩いて行けたので、文庫じゃなくてハードカバー。
本を何気なくテーブルに置いて、紅茶を飲んでいるとその店員さんが話しかけてくれました。

私が読んでいたのは、『約束』(石田衣良著、角川文庫)。
表紙を見て、「約束、素敵なタイトルですね。」と言われたので、「日本語が読めるんですか?」とびっくりして聞いてみると、「日本に来て最初は苦労しましたけど、店長から色々教わっています。」と視線の先にいたのは、優しそうな男性店長さんでした。
そこには、上下関係だけでなく、国境を越えた友情のようなものを感じ、その雰囲気の中に自分がいられたことがとても嬉しかったです。

優しさを感じながら読む本は、より自分の心に届きますね。

性別関係なく、心地良い時間が流れることが一番嬉しい。
同性じゃないから気づくこともきっとあるんだろうな。

でも、いつも行くお気に入りのカフェは、やっぱり女性店員さんがいい。
だって、弱音が吐けそうだから。ずっとそこに居てください。