毎年のこと

夏休みのような長期連休になると、毎回今の公開ペースを維持できるのかと気がかりになることもあるのですが、弱音を吐きながらもここまでクリアしてきているので、プログラマーのMさんが前ほど心配してくれなくなりました。とほほ。息子と同じ空間にいて、書ける日がきたらそれはやはりミラクルですね。

少し前の懇談会で、担任の先生が、「自由研究などの課題はないのですが、もしよかったら親子で何か製作でもしてみてくださいね。といっても、結局親の作品では意味がありませんからね~。」と笑いながら話してくれて、一緒に和ませてもらいました。そんな前例がごろごろあったんだろうな。手伝っているつもりが、親の方が力が入ってしまい、思いがけないクオリティの高い作品ができる。でも、そんな時間がなんだかいいですね。
今年の夏休みに少しだけ余裕があるのは、最後の最後で楽しみにしている旅行が待っていることと、日曜日の午前中に野球を頑張ってくれていること。喜んで送り出そうと思います。でも、くだらないことであっさり戻ってくる時もあるので、やはり集中はできないかも。

1学期、同じマンションの男の子と、近くに住んでいる女の子の三人で登校。男の子が学校をお休みした日、女の子と二人で帰って来て、マンションの敷地内でお母さんを待っている約束をしていたらしいのですが、まだだったので、一旦トイレに戻ってきた息子がランドセルを置いて、個包装のグミを二つ握りしめ、また下に降りていきました。「○○ちゃんと二人で待ってるよ!」初日に、照れてほとんど話さなかったのに、時間がこんなにもあっさり二人の距離を埋めてくれて、なんだか嬉しくなりました。お母さんからもお礼のメッセージが届き、親同士の距離まで縮めてくれた子供達に喜んでいた数日後、偶然そのお母さんに会い、伝えてくれました。「実は、夫の転勤で福井に引っ越すことになったの。これまで本当にありがとう。」あまりにも突然で驚いてしまい、同時になんとも言えない寂しさがこみ上げたのですが、でも、お互いにお世話になりましたと言い合った表情は、晴れ晴れとしていて、明るく送り出せたらなと思いました。

息子がまだ4か月ぐらいの時、誰もママの友達がいない中で、子育て支援センターの1月から3月までの早生まれの赤ちゃんが集まった、ママ友サークルを見つけました。第一子で同じような新米ママの悩みは似たり寄ったりで、とても励まされたことを覚えています。そんな中、司書教諭の資格を取る為になかなか通えなくなると皆に話した頃、その福井に行ってしまう友達が入会。「この時期に勉強するなんてすごいですね!頑張ってください。」と言ってくれた言葉が、とても沁みました。あの頃を知ってくれている、本当に数少ない友達。育児がなんだかよく分からないまま、毎日が精いっぱいで、それでも誰かの「同じだよ。」「うちもあったあった。」「なんだ、皆そうなんだね。」そんな言葉に一体どれだけ助けられたことか。その仲間が、遠くへ。とても感慨深いです。私も息子も、彼女達親子に負けないぐらいのありがとうを、笑って言えるだろうか。本当はすごく助けられたのだと、相手が新天地で頑張れるだけのエールを送れるだろうか。また転勤で戻ってこられたら、成長した姿を見せられたらいいなと思っています。

いつもの夏休みのはずが、ちょっとだけ寂しい気持ちに。でも、感傷に浸っている暇もないぐらい慌ただしい日常が待っている。毎年のこと。それでも、息子が離れていく時は年を重ねるごとに近づいている。それを思うと、毎日が愛おしくなる。