少し前に、プログラマーの友達である技術営業のFさんが長文メールをくださった時、内容ばかりに目が行っていたのですが、ふと一番下を見ると会社名と名前が載っていました。なんとなくその会社名を検索しホームページを見てみると、はっと息をのみました。Fさん、すごい人だ。
それは、会社名からでもなく、肩書からでもなく、ホームページの内容をざっと読ませてもらい、直感で受け取った印象です。よく分からないのですが、なんだか器の大きな方にアドバイスを頂いていたのだと思ったら、笑えてきてなかなか寝付けませんでした。実在していたのか!!って、当たり前なのですが、どうも会ってもいないし直接のやりとりは発生していなかったので、どこかでぼんやりとした輪郭しかなかった方が、ホームページを見て縁どられた部分が、私の中でピースにはまるようで、嬉しくなりました。
『ありがとう』と『がんばります』そんな言葉を添えて、閉じたパソコン。でも、しっかりお気に入りには追加済み。挫けそうな時は、こっそり力をもらう予定です。
私の主治医も、漢方内科医であり、名医でした。一応これでも司書だったので、リサーチ能力は少しだけあり、都内の大学病院でも色々と勤務をされていたことを発見。総合診療科という言葉も、その時初めて知ったわけです。全然偉そうではなく、いつも控えめなのに、こちらの質問には全て答えてくれる医療のスペシャリストです。総合病院に在籍されていた頃、講演会があることを知り、行きたかったのですが、息子のお迎えもあったので断念。どんな話し方で、どんな内容で、どう患者さん達や、そこで働く仲間を癒し伝えたのか、今でも想像を楽しんでいます。
大学図書館で働いていた頃、いつも寄贈してくださる漢方の研究をされていた教授に、図書館のメンバーが飲みに誘われたことがありました。遅くなり、便利な場所までのタクシーチケットを頂き、タクシーに乗り込むまで杖を突いて見送ってくれた先生。その姿が本当に優しく、振り向きながら会釈をして、運転手さんに行き先を告げると、ハンドルを持ちながら伝えてくれました。「あの先生、素晴らしい人だよ。沢山の研究をされて飛び回っていることも知っているんだけど、タクシーの運転手の私にまで、いつも物腰が柔らかく、低姿勢なんだよ。なかなかいないよ、あのような先生。偉くても、こちらのことを気遣ってくれる。先生を乗せるのがいつも嬉しくてね。あんな姿勢、見習いたいね。」
なんだか酔っていたこともあり、余計に沁みて、タクシーの中で運転手さんと一緒に沢山の先生の思い出話に花を咲かせ、泣きたくなりました。そう、その飲み会は先生が私の送別会を兼ねて開いてくれたものだったから。図書館の一職員に対してのありがとう。その最後が、タクシーの運転手さんとの優しい会話でした。先生の生き方が、大学の外でも伝わっていますよ。
そして、忘れてはいけないのが、プログラマーのMさん。あまりにも近くに居すぎて気づかなかったと言ったら怒られそうですが、敏腕プログラマーです。彼がいなければ、このサイトは存在しません。裏で、ありとあらゆることをやってくれています。「どうして私に声をかけてくれたの?」「僕がSちゃんの文章に助けられたから。同じように、沢山の方達が救われているよ。この場所で、僕の技術力をプログラマーとして全力で発揮できて、こんなに嬉しいことはないよ。」
私の周りにいてくれるすごい人達は、謙虚であり、絶対にぶれない信念と優しさを持っている。