心強い存在

スタバでコンサートを開いてくれたピアノのスタッフさん。改めてお礼を言うと、感激しながら伝えてくれました。「早くから来てくださっていることを知りました。いい席に座ってもらえて、とっても心強かったです。」本当に一人、耳を傾けてくれる人に向かって演奏される方なのだと、その姿を確認して、緊張の張り詰めた糸が、そっと和らいでいくのだと感じたほんわかした朝のやりとりでした。来年も楽しみにしています、この言葉が原動力になるか、一年間緊張させてしまうかは、ご本人の気持ち次第?!前者であることは、ふわっと笑った表情が物語ってくれています。

シェアオフィスの帰り際、街のイベントでお世話になっている事務局長さんが話しかけてくださいました。「あれ?そう言えば、学区が違うと思うんだけど、あそこの小学校なの?」と。以前話した時に地域名を答えたので、息子の小学校でお会いした時からどうやら疑問に思っていたよう。「学区の端に住んでいるので、道が真っ直ぐな方を選んで、学区外申請を出したら通ったんです。」そう話すと納得され、とても喜んでくれました。「1年生か~。まだ6年間あるね。これから宜しくね。」私が学区内の小学校を選んでいたら、交わることのなかった関係。ほんの少しの判断で、こうやって親子でお世話になることを嬉しく思ってくれた事務局長さん。なんだか何とも言えない懐かしい気持ちがこみ上げて、二人の祖父が一瞬胸を掠めたような、優しい別れの時間でした。「帰り気を付けてね!」私の子供時代から知ってくれているかのような気さくさに、こみ上げる気持ち。

「ママは何になりたいの?ボクは、お料理を作る人になりたい。」学校からもらってきたもち米でおはぎを一緒に作りながら、息子が伝えてくれました。体験することで好きになっていく。もっともっと選択肢を広げていこう。可能性は、沢山用意されていた方が面白い。「お母さんはね、文章を書くこと。それはずっとやってみたかったこと。今、できているよ。」そう伝えるとにっこり笑ってくれました。“夢が叶って良かったね”、息子の心を読み取ることも忘れない。

そんな息子を大切に見守ってくれた年中の時のH先生。面談の時だったかな、こちらがびっくりするようなことを伝えてくれました。「R君、他の子と遊んでいる時でも、誰かが泣いたり何か異変を感じると、そっちを向いているんです。誰よりも早く、色々なことを敏感に感じ取っているんだなと思います。」そんなところまで見てくれている先生こそ、アンテナが凄いですよ。そこまで見ていてくれてありがとう。息子は、先生のそんな気持ちも受け取っていました。「先生とよく目が合った。」勘違いするなよ、それはラブじゃないぞ。繊細な園児を心配してくれていた先生の細やかな愛、そして私が見ているから大丈夫ですよお母さん、という頼もしい優しさ。

卒園式の時、園庭でH先生に会うことができ、改めてお礼を言い、そしてどうしても言っておきたかったことを伝えました。「先生、私の記事をこれまで読んでくださってありがとうございました。余計な仕事を増やしてしまっていたらどうしようとずっと気になっていたんです。卒園するし、本当にもうここで終了してくださいね。」そう話すと、いつもと全く変わらない笑顔で言ってくれました。「書き続けてもらえるなら、読ませてもらいますね!」と。感無量でした。サイトの存在を伝えて間もなく、「私、いつでもスマホでタップして見られるようにしてあるんです~。」と話してくれた先生。この想いに、どこまで応えられるかと胸が熱くなった日。息子と、もしかしたら母親としての私の成長を見守ってくれているのなら、簡単に投げ出す訳にはいかない。小学校の卒業式も、中学も高校の卒業式も、この場でありがとうと伝えるために。