耳に流れる音楽

昨晩、息子の自由帳に一生懸命NHKでもらったどーもくんのシールを貼っていて、終わって見せに来たので、一緒にページをめくってみることにしました。1ページに1枚のどーもくん。なんだかパラパラ漫画みたいで可愛らしいなと思っていると、ところどころに文字の練習をした後もあり、感心していたのも束の間、『ままおばか』!!!これはね、誰がどう読んでも、ママおバカでしょ。笑いながらいつ書いたの?と聞いてみると、「夏休みだよ~。」という呑気な返事。文字の練習に苦戦していたのは2学期だったのに、夏にはしっかり書けていたじゃないか!私の恨みつらみを書くために練習したのか?!とおバカなママは、そんなことを考えてみる。こんな可愛らしい字で書かれたら、怒りも笑いに変わるわ。二人でひとしきり笑い、ようやくお風呂の時間へ。こんな時って無音なのに、弾けた声が心地いいね。

そして今日、月に一度の接骨院へ行くと、オルゴールの音楽が流れてきて、その時間を堪能。それでも先生と話したくて、一人暮らしの様子を聞いてみると、「僕、せっかくだからゲーム機を買ったんですけど、子供の頃からほとんどやってこなかったから、下手くそで結局全然やっていないんです。」「実家になかったんですか?」と私。「父親が僕を野球漬けにしようと、兄貴だけにはゲーム機を買って、僕は無かったんです。だから、友達の家に行っても下手過ぎて、ゲームには向いていないですね~。」ははっ。先生のお父さん見習ったらダメかな。その状況に違和感がなく野球をやっていた先生の心は、少年のまま。どうか、このまま擦れないでいて。

イントロだけで、一気に青春時代に戻してくれるのが、GLAYの『SOUL LOVE』という曲。何だろう、優しいメロディに嬉しくなります。プロモーションビデオのメンバーがとても仲が良く、その姿を見ていると、音楽を一緒に作る仲間の深い繋がりが感じられて。映像と音が重なると、彼らが届けたいメッセージがふわっと届く気がして、何かをやり遂げる時、“楽しむ”ということを忘れないでと伝えてくれているようで、ふと聴きたくなるのがこの曲。ほんの数分PVを見ているだけで、大学時代にタイムスリップさせてくれる。毎日じゃないから、本当にごくたまにそっとクリックしたくなるから、その時間がやっぱり特別。

今いるのは、たまに来ているタリーズ。PVをイヤホンで聴こうとしたらうまく接続されていなくて、音が漏れ、隣の女性に少し睨まれてしまいました。ジャズがかかっているのに、何やってるの?と思われてしまったかな。これも、私の中では大切なんだよ。男性の柔らかい部分に触れさせてくれるから。
これだけの読者の方が日々来てくれている今、GLAYのファンもいてくださるような気がして。同じように、この曲や他の曲を聴いて、青春時代を思い出し、熱くなってくれているのかも。一つ一つを丁寧に思い出すことはできないのかもしれない。でも、イントロを聴いただけで蘇るよね。辛かったことも、そこから抜け出したことも、誰かに守られたことも、一緒に笑った仲間も。聴こえていますか、GLAYのメロディ。

今日、久しぶりに電話で父と話しました。「今から栄に向かうバスに乗るところなんだ。」と伝えてくれた声と共に、聞こえてきたのは多分、名鉄バスの音。そして、街のざわめき。私も便乗したいよ。曲じゃなくても、懐かしさが堪らなくこみ上げた夜。

音楽が好きなのは、抑え込んだ自分の気持ちを、素直に引き出してくれるから。