一気に押し寄せるもの

この間、久しぶりに主治医のいる病院へ行ってきました。ドアを開けると第一声、「あれ?卒業したんじゃなかったっけ?」ははっ。先生、私の中では卒業ではなく休学だったんですよと思いながら、相変わらずの茶目っ気に、空いていた期間なんてすっ飛んでいて。入りやすいように、戻りやすいように間口を広げてくれる先生の優しさに、ほっこりしました。「予約を取りやすいようにこちらでも色々考えるよ。」そう伝えてくれたので、「先生に迷惑をかけてしまうといけないから。」と正直に話すと、私の電子カルテを見てひと言。「あと少しで40歳。もう中年の領域だから大丈夫。」痛いところを突いてきますねと一緒に笑いながら、遠回しに気にしなくていいからとオブラートに包んでくれる気持ちが優しく伝わり、戻ってきて良かったなと思いました。
頑張るポイントを間違えない。本当に必要な医療なら、素直に寄りかかろう。

そんな嬉しい気持ちを抱えながら、その街の笑ってしまうぐらい広いスタバに入ってほっとすると、朝届いていたメールを読み返し、改めて安堵と喜びが押し寄せてきました。それは、お世話になっているシェアオフィスの審査が通り、正式な会員に承認されたという連絡だったから。一番初めにドアを叩いた時、対応してくださった可愛らしい受付の方からのメール。『一緒に活動いただけることを楽しみにしております。』最後の文面を読んで、本当に一員になれたのだと、そこを正規の拠点としてこのサイトを運営できることに、胸がいっぱいでした。

そんな緊張感のあったここ数か月は、なんだか慌ただしく、久しぶりに接骨院へ行くと、何も変わらない温度でいつもの爽やか好青年の先生が対応してくれました。「野球チームの方は順調ですか?僕、一時期○○君がサッカーがいいと言っていたのを聞いて、すごく心配していたんです。ほんと、良かったですね!」先生、もしかして私よりも気にしてくれていたの?と思ってしまうぐらいの心配ようで笑ってしまいました。「キャッチボールをしていても、段々球が速くなってグローブにパシッと当たる音が変わってくるんですよ。その違いになんとも言えない成長を感じるんだろうな。いや~、堪らないですね。」もう、この際だから先生がコーチしてくださいよ。そんなことを考えながら、こんな優しさを向けてもらえる息子や私は幸せだなと思いました。

その翌日、野球チームで一緒のS君のお母さんと待ち合わせで、久しぶりのガールズトーク再開。「Sちゃん、この数か月本当に余裕が無くて大変だったでしょ。ようやく自分のペースを取り戻して仕事ができるね。私、ここまで砕けて話せる友達がいないから、幼稚園で出会えてとっても嬉しかった。」私の女友達に共通しているのは、自分がもし男性だったらこういう女性と結婚したいなと思う所。ふわっとしているだけじゃない、深い優しさが真っ直ぐそこにあってくれる。

そして、そんな大好きな人達と連日会っていた週明けに、技術営業のFさんが連絡をくれました。タイミングがいつもタイムリーなのはなぜだろう。『さくらいろさんがイメージしてくれているような人物でありたいですね。これからも頑張ります。難しいことが起きている時ほど頑張り時なんでしょうね。いろんな局面があると思いますが、これからも大きくなるお二人のお仕事に期待しています。』“ライターさん”ではなく、“さくらいろさん”とペンネームで呼んでくれたのは、発表している内容を考えると、エッセイストや作家、もっと「本」のようなものを意識して執筆していると感じてくれたから。本当に嬉しかった。このサイトが安定している大きな要素は、Fさんからのアドバイスと大きな応援。
何よりも、“人”を見て、その人を知ろうとしてくれる人だから。