別の選択肢

最近、またかなりの肩こりで、自宅近くにある公共施設のマッサージチェアを短時間やりに行ってもいい?と息子に聞きました。すると、「ボクも行きたい!」という返事。リラックスにならんがな!仕方がないので、夕飯を一緒に食べた後、ダメもとで、「お母さんの背中をトントンしてくれる?」と聞くと、いいよ!と快諾。「グーとパーとチョキ、どれがいい?」グーとパーは分かるけど、チョキって・・・と思いながらグーでお願いすると、意外と役に立ち、こういう選択肢もあったのねとリラックスモードへ。「ママ~、最後にチョキでやってもいい?」諦めが悪いなと思いつつ、お願いをすると、「おかあさん指とおにいさん指が痛い。」と訴えてきた息子。当たり前じゃ!!

そんな二日前、小学校の耳鼻科検診で引っ掛かってしまったので、激混みだと分かっていながら、やむを得ず土曜日の診察へ。予約が取れない病院なので、仕方がなく息子と待っていました。次から次へと持ってくる絵本。ぐずられるよりもこっちの方がいいかと思い読み続け、気が付くと一時間半が経過。意外な場所で新記録更新です。肩こりはこれが原因か?!その後、ようやくいつも私がお世話になっている先生に呼ばれて入ると、息子に向かってひと言。「超優しくするからな。」先生、めちゃくちゃ子供慣れしていますねと隣で笑えてきました。「耳垢が溜まっていただけだし、これぐらいなら放っておいても良かったよ。」私達の一時間半は何だったんだと思いながらも、保健室に治療したという用紙を提出しなければならなかったので、これはこれで一安心。先生の意外な一面も見られたので、終わってみればいい時間だったのかも。

今日は、本当に久しぶりに美容院へ行ってきました。今年に入ってからなんだか目まぐるしく時間が流れ、ようやく来られたことにほっとしていたら、素朴な若い男性の方が担当に。色々なお話をさせて頂く中で、宮崎県出身だということが分かりました。「僕、こっちに来た頃、先に関東に来ていた友達と新宿で待ち合わせをしたんです。なんでも知っているから案内するよって言われて。ずっと二時間待っていても現れなくて、どうしようと思っていたらようやく来てくれたんですけど、迷子になっちゃったって話してくれて。強がりがバレた瞬間でしたね。絶対コイツとは新宿に行かないって思いました。」あ~、なんだかその気持ち分かりますって一緒に大爆笑。そういえば、私も、友達と新宿駅東口で待ち合わせをして、南口と西口は分かるのに、どうしても東口に出られず、その当時使っていたガラケーの電波も悪く、慌てながら駅をうろうろしていたこともあったな。

そして、話題は野球の話に。「僕、子供の頃からずっと野球をやっていて、スポーツ推薦で高校を目指していたんですけど、結局定時制の高校に入ることになり、そこには野球部もグラウンドも無くて、そのタイミングで止めちゃったんです。でも、本当はまだ未練があって。草野球でもいいからやりたいんですけど、平日休みなんですよね。」「ポジションは?」「ショートだったんです。中日の荒木、井端の二遊間はしびれましたね。」愛知県出身の中日ファンの私が、宮崎県出身のソフトバンクファンの若い美容師さんに、こんな言葉を伝えてもらえるなんて。野球って、好きな球団があっても、憧れの選手であったり、憧れのプレーであったり、枠を超えて、近づきたいと思うのだと、どうかまたプレーをしてほしいと心から思いました。遅すぎることなんてない、ブランクなんて関係ない、好きな気持ちを大切にしてほしいなと。「宮崎県は日南学園が強いですよね!」そう話すと、本気で驚かれ、同時に喜んでくれました。本当に詳しいですねと。美容院で、ささやかなキャッチボールができたようでした。お互いに、あなたの出身地、意外な形で知っていますよ。
”野球、続けてください”、最後に伝えた私の言葉、届いていたらいいな。