最近の週末は、息子が友達と遊びに行ってくれるので、すっかりその予定でパソコンを開こうとしていたものの、珍しく遊びに行かないことが分かり、若干慌てました。平日思うように仕事が進まなかったことを後悔しつつも、開き直って楽しむことに。そして、久しぶりのボウリングを二人で盛り上がり、花粉症で連日機嫌の悪い息子を宥めながらもわいわい帰ってきた翌日、プチ事件は起きました。出かけようとした夕方、自転車のカギが無いと騒ぎ出して。「え~、昨日無事に帰ってきたということは家にあるはずだよね?」と言いながら一緒に捜索開始。それでも見つからなかったので、仕方なくスペアキーで出かけました。そして自宅に戻り、エントランスを通過しようとすると掲示板の所に目が留まって。よく見ると、息子のカギがキーホルダーと共にかかっていて、感激してしまいました。先に行った彼に伝えると、一緒に歓喜。「マンションの敷地内に落としていたから、誰かがかけておいてくれたんだね。その気持ちにありがとうだ。」そう言うと、拝みだすので笑えてきて。ほっとし、家に入り、ふと思い当たったことを伝えました。「お母さんね、カラスが時々荒らしていくゴミを片付けることがあってね。本当に巡り巡ってRのカギが戻ってきたのかもしれないね。いいことをすると全然違う所から返ってくる時がある、不思議なものだね。」すると、何度も経験した息子は、前よりも驚かなくなって。人の想いは巡るんだ。
そんな慌ただしい日常の中で、少しギアを上げて前のマンションのお隣さんにメッセージを送りました。ずっと仲良くしてもらっていた先輩ママ、急な引っ越しに驚き、それでも状況を理解し、また落ち着いたらお茶でもしようと伝えてくれていて。息子の学区外申請が通り、彼女のお子さん達と同じ中学に通えることになったと伝えると、ちょうど入れ替えで卒業になることが分かりました。それでも、久しぶりの連絡に喜んでくれて。『随分前だけど、自転車に乗るSちゃんを見かけたことがあって、連絡してみようかなって思っていたので嬉しいです。』その文面を読み、泣きそうに。目撃されていたのね、そして待ってくれていたんだなと。新婚で入居した際、挨拶に行くととても気さくに話しかけてくれてほっとしました。そして、子供ができると、ベビーカーにアドレスを書いた手紙を挟んでおいてくれて、何か心配事ができたら相談してねと。その気持ちに胸がいっぱいでした。その後、三番目の男の子とまだ赤ちゃんだった息子を見に来てくれたこともあり、本当に心強い存在で。「私ね、三人目の育児でようやくうまくいったの!やっと心に余裕ができた感じでね。だから、Sちゃんも気負ってしまいそうな時はいつでも連絡してきてね。」そうやっていつも心を軽くしてくれていました。プレ幼稚園も、彼女の薦めがあったからこそ。それから時々立ち話はあった中で、不調が続き、図書館でパソコンを開いている私を見かけ声をかけてくれました。実は卵巣の手術をして今、術後の治療中だと話すととても心配してくれて。時に、姉のような存在だった彼女。だからこそ、家を出る可能性があることを言えませんでした。お互いが寂しくなる、そしてこちらの辛さのそばにいてくれるのが分かるからこそ、話せない気持ちがあった、伝えるのは覚悟を決めてから。そして、引っ越しの数日前にメッセージで話し、かなり心配と驚きがあり、それでも応援してくれました。新居に来て、少し経った頃、息子との写真を送ると安心してくれて。そして、今回のメッセージを読み、彼女は私を見かけてもこちらが上がれるまで待っていたこと、連絡がなくても幸せでやっていたらそれでいいと思っていたような気がして、なんだかぐっときました。『Rくんも、もうすぐ中学生だね!赤ちゃんだったのに、早いねぇ』こんな風に見守ってくれていたのは、親族だけじゃないんだなと。地上に上がれたら、またお会いしたいです。行間から伝わっただろうか。
受験シーズンになり、とても自然に一般入試の日に姉が作ってくれたお弁当を思い出しました。陸上部で結果を残せず、第一志望の高校も断念し、第二希望の高校を一般受験することに。私立や推薦入試で合格が決まる友達も多く、卒業式が終わってから公立高校の試験が待っていたのはクラスの女子で私を含めて4人だけでした。文武両道とは程遠く、努力を積み重ねてきた陸上の大会もうまくいかず、勉強にも力が入らず、なんだか中途半端だなと不甲斐ない自分と毎日戦っていました。家で黙々と机に向かうのだけど、頭に入っているのかどうかも怪しいなと思いながら、受験日の朝、まだ学生だった姉がお弁当を作って渡してくれて。緊張感の中にいたので、その光景はあまり思い出せないのだけど、なんとか午前中の試験が終わり、お弁当の包みを開けた瞬間のことははっきり覚えていて。『午後もがんばれ!』添えられていたひと言の手紙を読んで、姉は消化不良だった私の気持ちに気づいてくれていたのだと思いました。Sちんが積み上げてきたもの知ってるよ、そう伝えてくれようとしたのではないかと。そして、半泣きになってお弁当のふたを開けると、おかずを入れるアルミのケースにはひと口チョコが。おかずにならんわ!と思いつつも、勉強の合間にチョコを食べていた妹を知っている彼女だからこその気配りに嬉しくなって。せっかくの一般入試、いい経験だったと思えるように頑張るよ、姉に心の中で伝え、ようやく本来の力が発揮できた気がしました。言葉ってなんだ?ネネちゃんといると時々考えさせられて。だからなのかな、その時のお礼がどうしてもしたくて、本当に大切だと思った日にお返しをしました。それは、姉が関空で働き始めた一年目、初めて遊びに行った女子寮で再会し、姉妹の時間を過ごしました。最終日、早番だった彼女を見送り、冷蔵庫にあるものでお弁当を作り、その後合流して難波駅まで送ってもらうことに。お互い、言葉を発したら涙が溢れそうで、あまり会話ができなくて。そして、乗り込んだ近鉄電車。いろんな気持ちを抱え、名古屋の自宅に着くと、お姉ちゃんから泣きながら電話がかかってきたと母が大騒動。それは本当に珍しい事でした。「Sと別れて家に帰った後、冷蔵庫を開けたらお弁当を作ってくれていたって、もう何言っているか分からないぐらい大泣きしていたの。」それを聞いて、思わず泣き笑い。ありがとうを返したかったんだ。そして、エールも。黄色の卵焼き、彼女の味を忘れることはないだろう。