独身気分

今日は、息子が幼稚園のお泊り保育で、お昼に送り届けに行き、今夜は初めて親元を離れて冒険。そして、今ゆったりとした気持ちで、タリーズにいます。

この間、仲良しのD君から面白い情報を得て、ずっと話してくれていました。「風と雨と雷の神様がいて、雷の神様は星の上にいて、浮いているおうちに住んで、シンバルを持っているから叩くと雷が鳴るんだって。」という何とも可愛らしい話。いい情報をもらったからママにも教えてあげようの精神は嬉しいのだけど、想像力が豊か過ぎて、どうリアクションをしていいのやら。そんなやりとりが今夜はないのか~と思うと、やっぱり少しだけ寂しいな。

前日から、これはパジャマだよ、歯ブラシはここ、なんて二人で準備して、なんとなくそわそわしていました。そして、Y先生から特別な許可を得て、マブダチくみちゃんを持って行っていいことに。
D君のお母さんは先輩ママなので、以前相談をしたら、「どさくさに紛れて、寝る時のバスタオルにくまを縫い付けちゃったら?」と言われ、その発想に大爆笑。やはり三人目となると考えることが違う。でも、無事連れて行っていいことになると、息子は大喜びで、朝から通園バッグの内ポケットに入れていました。「くみちゃん、今日はお外でお泊りだよ。ボクも一緒にいるから大丈夫だよ。くみちゃんのお部屋はこのポケットだからね!」と話していて、お守りというよりも家族同然なのねと、微笑ましくなりながら出発。大丈夫だよって言いたいのはくみちゃんの方じゃない?

先生に挨拶をし、ハイタッチしてバイバイしたら、あっさりお別れして、こちらの方が拍子抜け。いつもの先生で、いつもの仲間がいて、その雰囲気の中にいると、それが長時間になっても息子にとっては優しいいつもの日常なのだと。こうやって、一つずつ成長していく。一歩ずつ自然に離れていく。

こんな気持ち、うちの両親は味わったことがあったのかなと、やっぱり帰り道に思いました。子育てって、喜びだけじゃなくて、心配や不安や、ほろ苦さも一緒に味わっていく。そうやって、親としても一回り大きくなっていくのに、そんな風に立ち止まって考えてくれたこと、あったかなと。

高校時代の女友達に、「Sはいい子過ぎるから、お母さん達は安心しきっているんだよ。なんでいつもSが親の心配をしなければいけないのって思ってしまう。両親が子供のことで相談しなければいけないような状況、作っちゃいなよ。」そんなセリフをふと思い出しました。
勝手に育った訳ではないけど、いつも自分で考えて行動し、別の方を向いている親のことをどこかで諦めてもいました。

でも、こうやって親になり、息子が冒険に出ると、この気持ち忘れないでいたいと思うし、実はもっとこうしてほしかったと、自分の親に話せる日がきたらと願っています。
どこまで時間を取り戻せるかな。どこまで親子をやり直せるかな。あまり期待をせず、でも諦めないでいよう。もう十分過ぎるぐらい、諦めてきたから。

独身時代のような時間の中で、忘れていた宿題を思い出す。まだまだ旅の途中。