和みの中

息子の野球チームで、高学年のメンバーが数人増えたので、ユニフォームを再度入れ換えすることになり、洗濯をして持たせました。その日は白の練習用ズボンと、トレーニングTシャツ、そしてプログラマーのMさんからもらったイチローTシャツを重ね着。マリナーズのダークブルー、背番号『51』ICHIROの文字を見て、私の方がご満悦。本人はなんだかよく分からないまま練習場へ。その後、帰ってきて様子を聞いてみると、「皆に、あっイチローだって言われたんだよ~。コーチ達にも言われちゃったよ~。」と照れながら話してくれて大爆笑。いいね!容易に想像がついていたので、本当にその通りになって満足です。仲良しメンバーだからね、いじりがいもあるよね。

私がお世話になっているシェアオフィス。どうやら他の地域とも提携しているらしく、名古屋でも見つけてしまいました。これはノートパソコンを持って出向きたいところ。その近くで小料理屋をやっている日本料理店でお世話になった先輩。これはもうダブルヘッダーをしなくては。独身男性の憩いの場であった先輩の癒しオーラは、今も健在なはず。売上よりも、ここを拠り所と思ってくれているお客様の為に、そんな気持ちでお店を切り盛りしていることを知っていました。若い頃、二人の息子を抱え、夫に浮気された時、耐えきれずに別れたと話してくれた先輩。「どうしてもっと子供の為に我慢ができなかったんだろうと何度も思った。それでも、助けてくれる人達が沢山いた。自分でお店を持つことが夢だった。でも現実は本当に厳しくて、思うように回っていかなかったりするの。でもね、常連のお客さんがまた一人誰かを連れてきてくれるのよ。だから、簡単に閉じる訳にはいかない。大切に思ってくれる人達の為にもね。」そんな話をカウンター越しに聞いていた20代。彼女の精神をどこまで引き継げられるだろうか。ほんの数回お店を手伝った時、伝票よりも多くを渡した常連さんのお金を受け取らず、「もらいすぎだから。」とやんわり断った先輩。「いつもよくしてもらっているから。」と譲らない40代の男性。「だったら、おにぎり作ってよ。夜食にもらうから。」と言ってそこを落としどころに決めてくれたお客さんは、私の下手くそなおにぎりを持って帰ってくれました。「ママ、こういうお客さんに支えられているんだね。」そう話すと、優しく微笑んでくれた人。そのお店に、間違いなく誰もが醸し出す温もりがあったことは言うまでもありません。

去年の年末最終日、技術営業のFさんが連絡をくれました。「真の意味で誰かに必要とされていると感じるから、お二人の活動には価値があると思っています。誰かに必要とされているサイトってそうありません。大切に思う気持ちは制作者も利用者も同じだと思っています。お二人の活動を応援しています。」このサイトの役割とは何か。本当に奥深い所にまで気づき、届けてくださる気持ちを胸に、これまでと何も変わらず伝えていけたらと改めて思いました。

3.11の後、姉の男友達から1本の電話が。「お姉ちゃんから、Sちゃんがたまたまオーストラリアに行っていて無事だったと聞いた。僕ね、いつも愛知で働いているのに、たまたま北関東に出向していてそこの建物で被災したんだ。違う会社の人間だけど一人亡くなった。僕も、デスクの下で耐えていたんだけどデスクの足が折れて、酷い状態で、そこから走って抜け出したんだ。建物が崩壊して映画のようだったよ。Sちゃんは、やっぱり何かを持っている。その時のこと、絶対に忘れたらダメだよ。お互い無事で本当に良かった。」姉が岐阜の中学校に転校した時、出会った男友達。私も兄貴のように慕っていました。その人が動揺しながらかけてくれた電話。経験した人にしか分からない恐怖であり、生きていることへの感謝を彼の言葉で伝えようとしてくれたのだと思いました。不安感を隠そうと笑いながら伝えてくれた人。その電話を忘れる訳にはいかない。