息子の勘違い

私みたいに、子供の頃に苦労をしてしまうと、子育ては周りが思っているよりも大変なことであり、そして、とても大きな喜びです。
親と子の関係が一般的ではなかった、逆転現象が起きていた、母親ってどう子供と向き合えばいいのだろう、いつも手探り状態。
だから、息子が泣いたりわめいたり、お腹を抱えて笑ってくれたり、パパもママも好きと言ってくれると、安心するし、胸が熱くなります。

息子といい関係でいられているんだ、そんな日常に、感謝して眠る毎日。

そういった中で、息子がいかにも子供らしい勘違いを多々していることに気づきました。
幼稚園の体育の時間、鉄棒に横向きで足を引っかけるポーズを『豚の丸焼き』というのですが、一緒に自転車で帰宅途中、「ボクね、今日『豚の焼肉』が上手にできたよ!」。
言いたいことは分かるけど、焼き方が違う!!

中華が好きな夫が週末、「今日はユウリンチーにしよう!」と言った時のこと。「やった~。今日は遊園地!!」期待をさせてしまって申し訳ないけど、夜ご飯の話です!

『指切りげんまん嘘ついたら針千本の~ます』の針千本を魚のハリセンボンだと思っていて。
水族館も、図鑑も大好きなので、ハリセンボンはよく目にするため、すっかり魚の方だと思い込んでいるのですが、ハリセンボン飲まされてもね。
訂正すると質問攻めにあいそうなので、幼稚園の先生にお願いしようと思います。あはっ。

大好きなマブダチくまちゃんは、いつもそばにいて、寝る時ももちろん一緒。
でも、夜に手を洗う時洗面台に落としてしまい、べたべたになってしまったので、何とか説得してその晩はイルカちゃんと寝てもらいました。
翌朝、息子が起きてくると、「ママ~、イルカちゃんが朝になったらゴマちゃんに変身してるよ!!」と一芝居打ってくれるものだから、「うわ~、本当だね~。いつ変わっちゃったんだろう。」と朝っぱら面倒くさいなと思いつつ、朝からテンションの高い息子の相手。
起きた瞬間、こっそりぬいぐるみをすり替えて、ママを驚かそうという作戦、一応成功のはず。

大戸屋に夕飯を家族で食べに行った時、私の定食に目玉焼きが付いていて、息子が欲しがったので、お茶碗の上に乗せようと思ったら、箸が滑ってお気に入りのスカートの上に落ちてしまいました。
自分が食べたかったものが落ちたら、大泣きするパターンだったのに、「ママ、大丈夫?スカート汚れちゃったね。」と心配してくれて。
大きな心の成長を感じ、わがままを炸裂するばかりでなく、人の気持ちを感じ取ってくれたのねと、嬉しくなった夜ご飯。

その一件以来、目玉焼きが大好きな息子。卵を割る度に「なんでひよこちゃんが出てこないの?」出てきたらびっくりするわ!!
微笑ましい勘違いに笑って付き合える、こんな時間を大切にしよう。