格好をつけるタイミング

幼稚園から大学まで共学で、大学は7割が男子学生だったので、必然的に男友達ができました。

そういう話は、彼女にしたら?と言いたくなるような弱音を吐いてきて、困惑したことも。
格好いい姿を彼女に見せて、私に弱さを見せて、バランスを取っていた友達が一体何人いたことか。女性というより、“人”として見られていたんだろうな。

楽しい話も、人間臭い話も、どっちもいけるからと言われたことも。
「とりあえず、格好つけなくていいから楽なんだよ!」と学食やファミレスで説明され、ちょっとは格好つけてよ~なんて思いつつも、肩の力を抜いてくれることが嬉しかったです。

男女問わず、いつもビシッと決めていると大変だと思うのですが、ここ一番という時に格好いい姿が、魅力的だと感じます。
カフェに行くと、スーツを着たビジネスマンの方が、パソコンを開いて真剣に仕事をしていて、ふと閉じて、コーヒーを飲んでいる表情は緩み、肩まで下がっていたり。
その後、パソコンをしまい、背筋を伸ばして仕事に向かう姿勢が、なんだかとても凛々しく見えます。短時間で、あの切り替えは見ていて心地いい。

すごく仕事のできる女性の元上司が、いつもきちんとしているのに、その日は少しだけ髪の毛がはねていて、それがなんとも可愛らしいはね方で、格好良さの中にあるちょっと緩んだところがツボにはまってしまい、一日気になって仕事になりませんでした。
でも、そつなく業務をこなす姿は相変わらず格好いい。

やはり、オンとオフの切り替えが上手な人は素敵ですね。私は下手な方なので、自分に疲れるタイプ。だから、カフェの時間だけはゆるゆるで行こうと決めています。
それでも、人に見られているという状態が、どこかで気を引き締め、シャンとさせてくれるのかもしれません。

社会人になって、高校の男友達何人かで飲んだ時のこと。
「俺達さ~、高校の時からSが何か大変な思いをしていること、薄々気づいていたよ。でも、何でもないふりするし、聞いたらいけないことかなとも思ってそっと見守っていたし、話を聞けるだけの器も無いのかもしれないと思っていたよ。だけど、皆社会人になって、少しずつ苦労することを覚えて、大変さの種類は全然違うかもしれないけど、Sの話を聞けるだけの度量は持てたと思っているよ。皆さ、本当は一人で苦しんでいないで、もっと話してほしいと思っていたよ。今なら聞けるから。俺達、皆お前に助けられていたから。」

くそ~。格好いいじゃないか!!こんなこと言われたら、女性は堪りませんね。
ずっと甘えられてきたのに、最後はとても逞しく包んでくれる。

誰かに守られて、誰かを守る。それができる人が、格好いい。