ただいま~。目まぐるしく夏休みが過ぎ、パソコンに向かえる時間がどれだけ貴重なのか、そんなことを改めて感じさせてもらった有意義な6週間でした。いつもと変わらずここに来てくださる方達がいる、だから私も変わらずここにいようと思います。水曜日を待ってくれていてありがとう。夏休みの絵日記は描けましたか?私はきっと、息子とテレビで観たオリンピックが一番の感動的シーンでした。話し出すと止まらなくなりそうなので、分割することにして。観に行く予定だった試合、息子が好きなヤクルトの山田哲人選手がホームランを打ってくれたんだよ~。
そんなバタバタの夏休みの宿題は、案の定付き合うことに。自由研究と自由工作、どちらかを提出することになったので、息子に聞いてみると嬉しい言葉が返ってきました。「ボク、工作も好きだし、自由研究は3年生になって初めてやるものだから、どちらもやってみたい。」「えらい!!そしたら、両方やってみてよくできた方を出そうか?」そう言うと張り切って構想を練ってくれました。1学期の成績は、かなり下落。それでも、彼の中の意欲は全然消えていなくて、楽しく学ぶ炎はずっと燃え続けてくれていたことにこちらの方が励まされたようで。結果よりも経過、その道のりを見届けると決めたから、一歩一歩を大切にしたいと思います。さてさて、何が出来上がったかというと、トイレットペーパーの芯と牛乳パックで作ったなかなかリアルなワニが一匹。口を開けるとギザギザの歯もしっかり作られていて、息子の目がキラキラしていることに嬉しくなって。好きなことをいつか仕事にできたらいいね。そして、もう一つの自由研究はこちらも参戦。一緒に図書館へ行き、スイカについて調べたいと言ったので、関連書籍を探し、ついでに読書カードを書くための本も選びました。「ボクが読みたい本がないよ。ママ、選んで。」と言われたので、頭痛と戦いながらも閃いた一つの考え。自分の好きな物だったら読むのではないかと思い、『くまの子ウーフ』(作:神沢利子、絵:井上洋介)を渡すと大喜び。くま好きには堪らない表紙に、息子の心はわしづかみでした。その後、自宅にあった食べ物事典でスイカについて調べ、インターネットで探した情報も画用紙に書き、グラフや絵を交えるとなかなかの出来栄えに。これはもう両方提出しちゃおうか!
息子と観ていたオリンピック競泳男子個人メドレー200m決勝。準決勝後のインタビューで、萩野公介選手が泣きながら伝えてくれたその言葉に私も泣きそうになりました。「(決勝は)神様がくれた贈り物としか思えないです。たくさんの方の応援があってここまでこれたので、自分らしい泳ぎで恩返しできればいいなと思って、一心に泳いだらこんなにすごい贈り物を神様がくれて、本当に幸せです。」栄光と挫折、両方を味わった人にしか分からない苦悩と重みを感じました。そして、共に戦ってきた瀬戸大也選手と決勝の舞台で泳ぐということが、二人にとってどれだけ価値あるものなのか、画面を通して沢山の気持ちが流れ込んできました。決勝は、瀬戸選手4位、萩野選手6位、その結果以上に二人の友情の深さを感じ、戦友っていいいなと感じずにはいられなくて。二人の清々しい表情に心を揺さぶられました。
リオデジャネイロオリンピック後に受けた手術から、低迷した萩野選手がこんな言葉を残していたことを知りました。「自分が自分じゃないような、だんだん心と体が離れていくようでした。たぶん本質を忘れてしまったんでしょうね。水泳という本質を。あんなに好きだった水泳が、もしかしたら好きじゃないのかもしれない。こういう考えに思い当たる自分が、すごく辛かった。」(2019年)
この文章を読み、決勝後にコメントをした解説者の松田丈志さんの言葉が蘇ってきました。「予選、準決勝、決勝共に萩野選手は同じようなタイムでした。それは、最初から全力だったということになりますね。」最初から、一かき一かきから、壁をタッチしてターンをする時から、何もかもを噛み締めていたのだろうと思うと、彼が「一番幸せな五輪」と言った深い意味も分かったような気がしました。挫折って、本当の幸せを教えてくれるのかな。
そういった感動の毎日を送っていた中で、息子の漢字プリント4枚中3枚で100点が取れず伝えてくれました。「ボク100点取れるまで頑張りたい。」「これは提出しなくていいものだから、間違えた漢字をノートに練習すればいいよ。今日は98点だったし。」「100点取りたいの。だから、最後の1枚をコピーしてきてね。心配だから2枚やって~。」通知表は記録が残る、終業式の日になかなか見せようとせず、本人なりに悔しかったのだろうと思いました。お母さんね、あなたの努力を覚えておくよ。提出しなくていいプリントを追加でやろうなんて格好いいじゃない。周りに認められたいんじゃなくて、自分で納得したいんだよね。人が見ていないからいいじゃなくて、自分と向き合おうとしてくれているのだと思いました。それって、芯の強さの蓄積?だとしたら、全力で応援する。人を守るには強さも必要よね。今度日本でオリンピックが開催される時は、どんな大人になってくれているだろう。