お誕生月に思うこと

先月から郵便などで、お誕生日特典が送られてきて、気持ちの上でウォーミングアップ開始。
毎年、9月は季節の変わり目で、年齢が変わるということもあり色々考えさせられます。

一年間を振り返ると、前よりは素直になったかな。と自分の反省会に付き合ってもらってみる。
今まで本当に色々なことがあり、底に落ちたら這い上がるしかないと思い、ゆっくり上がって今ここにいます。

高校時代、クラスが離れた友人が私にプレゼントしてくれたのは一冊の本でした。
ふらふらっと教室にやってきて、「これあげる~。」といつもと変わらない調子で去っていき、自宅で開けてみると、『いつだってあなたはすてきだよ。』(ひろはまかずとし著、ベストセラーズ)というタイトルが目に入り、泣けてきました。

元気の無かった私に友人は、言葉をかけたかった。でも、どうしていいか分からず、本を通して何かを伝えたかった、それが痛いほど伝わってきました。

たった一行のタイトルで優しい気持ちになることを覚えた、大切な本との出会い。

接骨院の先生と、お誕生日ケーキの話をしていたら、先生のお父さんも同じ9月生まれだと教えてもらい、「久しぶりにケーキを買おうかな。」と照れながら話してくれました。
「いつも定位置に座って、野球観戦しているんですよ。そこにケーキを置いたら、どんな反応するかな。でも、ほんとリアクション薄い人なんですよね!」なんて言いながら、どのケーキを買いに行こうかすでに頭の中で嬉しそうに考えているようでした。

先生が部屋を出た途端、お父さんは肩を震わせてこっそり泣いているんじゃないかな。
何年かぶりにもらったケーキの味は、堪らなく美味しくて、少ししょっぱいのかも。

姉が大阪にいた時にできたジム友達は、ご年配の男性の方で、私は一度もお会いしたことがないのになぜか気に入ってくれて、毎年必ずお誕生日プレゼントを送ってくれます。
大阪の女子寮で留守番していた時に、たった一度だけ電話で話しただけだったのですが、それ以来の不思議な友達。

私が苦しかった時、誰にも話さず乗り切った後に状況を伝えたら、「全然気づかなくてごめんね。」短いメールから、電話で話した時の穏やかな口調が聞こえてくるようで、文字から伝わる優しさに救われました。
洋菓子が送られてくる度に、「もう大丈夫ですよ。」とにっこり笑って伝えたい。
東京オリンピックで会いましょう。

年を重ねるということが前よりも嬉しくなって、それだけ今まで歩いてきた道を肯定できるようになったからかなと思っています。
自分の人生に自信を持つ。持てるといいな。持てるまで頑張ろう。