分類どうする?

くだらないこだわりの一つに、図書館の日本十進分類法(NDC)を真似て、このサイトも10のカテゴリーに分けるつもりが、どんどん増えていつの間にか13という数字。そして、息子は既に年長で、来年は小学生。ということは、小学校のカテゴリーも追加が必要?と、最近のどうでもいい悩みです。

ただ、幼稚園は私が自転車で送迎している為、先生達との接触も多く、お話する機会も多かったので、そのやりとりを元に話を広げることもできたのですが、小学校は自分で登校なので、そこまで先生と話すこともなければ、分類を増やす必要もないのかなと色々考えると同時に、なんだか少し寂しくなってきました。やっぱり、誰かと話すってとても大きいことなのだと、相手が話してくれることで、学ぶことが沢山あるのだと感じています。

以前姉が、「話し上手な人よりも聞き上手な人の方が、得るものは大きい。だから、Sは沢山のことを得ているはずだよ。聞くのが仕事みたいな子だなと見ていて思うよ。周りが居心地よく感じるのはそういったところじゃない?」と伝えてくれました。全く意識したわけではなかったのですが、人の話を聞くことが単純に好きなのだと思う時があります。家庭内はもちろん、図書館のカウンターに座っていて、そのように実感したことが何度あったことか。

生涯学習という言葉がとても好きで、いくつになっても学んでいる方に刺激を受けました。退職して、図書館を勧めた祖父が、本をいつも借りに行っていた姿も、これにあたるんだろうな。大学も、学生さん達だけでなく、学びの場所として、外部から受講生を募集し、講座を開くように。そして、帰りに図書館を利用してくださったご年配の女性の方が、話しかけてくださいました。「先ほど受けた講座良かったです。図書館も使えるなんて嬉しいですね。ここにくると、色々なことを調べたくなります。俳句も趣味でやっているので、草花のコーナーを教えてもらえますか。」と。一緒に館内を話しながら歩き、植物の事典などがある場所まで案内し、お別れしました。すると、後日また来てくださり、伝えたいことがあるからと、事務室にいた私に声がかかり、カウンターでにこやかに待っていてくれて。
「この間はありがとうございました。いい俳句が書けたんです。そして、この俳句の解説も書いたので、斜め読みでいいので読んで頂けますか。」と。その中には、季節感のある花が出てきて、その言葉を選んだのは、大学図書館の司書の方が、丁寧に案内をしてくれて、嬉しくて閃いたものだと書かれていました。

学生さん達や教職員の方と接する機会が多く、どちらかというと授業や研究の為、試験の為の案内が多かった中で、純粋に知りたいことを学びに来られた方が、私との会話が嬉しかったと文面で伝えてくださり、本当に胸がいっぱいでした。資料の場所を伝えただけでなく、歩きながら、講座の内容について聞いたら沢山話してくれました。そういった行程までもが嬉しかったと。
思いがけないところでのキャッチボール。誰かに話すことを喜んでくれる人がいる。これも、司書として大切な役割なのだと、ご年配の、笑顔が素敵な女性に教わりました。

さあ、『小学校』の分類はどうする?先生達との接触は減っても、息子が山ほど話してくれるかな。頭の整理に困るぐらい語ってくれたら、それが何より。
14個目のカテゴリーは、彼に任せることにしよう。