後方支援に救われる

少し前、いつものスタバで記事を書き終わり、息子のお迎えの時間が迫っていたので、最後にトイレに行っていたら、トントンと音がした後すぐにドアがガチャリと開いて大慌て。見慣れたスタッフさんがすぐに閉めてくれたので、ほんの数秒のやりとりだったのですが、もう恥ずかしくてドアから出るのを止めようかと思いました。カギのかけ忘れはこちらの大失態。やってしまった感満載で店内に戻ると、そのスタッフさんが中に入ってしまっていて、謝るタイミングをすっかり逃してしまい、凹みながら幼稚園へ。

それから数週間、そういう時に限ってなぜかそのスタッフさんにお会いできなくて、随分時間が経ってしまいました。これでお互いの記憶も薄れていく?なんて思っていたところに、今日再会。そんなにお忙しい感じでもなかったので、前回のことを謝ると、笑いながら一緒に謝ってくれて。100%こちらが悪かったのに、なんて優しいの。そして、「私も逆の立場になったことがあるんです~。」と伝えてくれて、カウンター越しに二人で笑い転げてしまいました。これだけ通っていると、なんとなく私のキャラも分かってくれているのか、何とも言えないフォローに救われた、気持ちのいい朝でした。

去年、思い切って買ったダイソンのコードレス掃除機。毎日掃除機を楽しんでいたら、ある日、変な音と共に吸引力が低下したことに気づき、心配になってコールセンターに電話をしました。すると、男性の担当者の方が出て、状況を説明すると、「ちょっと実際にスイッチを入れてもらってもいいですか。音を聞かせてもらえたら助かります。」と言われ、音を聞いてもらい、また電話を耳に当てると、「ヘッドの部分外せますか?何かが詰まっているようですね。」そう言われたので外してみると、なんと息子が散らかした厚紙が、丸まった状態で引っ掛かっていることを発見!そのことを担当者の方に伝え、お礼を言って電話を切りました。それにしても凄いな。電話の向こうから聞こえる音だけで、判断したよ。同じような事例があるとはいえ、こんな短時間であっさり解決してくれたことに拍子抜け。息子への怒りは3割減にしておこう。

大学図書館のカウンターで、1か月以上も本を延滞してきた学生さんに対して、注意をした時のこと。延滞した期間分、貸出しができないというペナルティがついてしまい、ご本人も図書館サービスが受けられなくなるし、この本を待っていた利用者の方にも迷惑をかけてしまうので、期限は守ってもらえたら助かりますとやんわり伝えると、とても申し訳なさそうに謝りながら伝えてくれました。
「遅くなってすみませんでした。でも、僕この一冊で国家資格を取得することができたんです。本当にありがとうございました。」と頭を下げられ、怒りも吹っ飛び、「えっ、そうなの?!おめでとう!!」と一緒に盛り上がってしまいました。大学の単位を取るだけでなく、さらにその先を見据えて勉強している学生さんを見ると、心から応援したくなります。遊びたい時間を削り、自分に力をつける。地方から出てきて、学費だけでなく、生活費まで出してくれている両親の為にも、大学4年間を無駄にしたくない。そんな気持ちを抱いている学生さん達に沢山出会ってきました。彼も、そういった一人でした。

その本は何千円もするもの。それを図書館で借りたらお金が浮く。そうやって勉強した結果に取得できた資格だから、ありがとうと。本を返してもらう時、思いがけない優しさや努力に触れると、彼らの未来が一瞬見えるような気がして。
頑張れ社会人!今の気持ちを抱き続けていて。