一人じゃない

この間、本当に久しぶりに仲良しのKちゃんとスタバで待ち合わせをし、前夜からワクワクしてしまったのもあり、なかなか寝付けず当日を迎えました。仮眠を短時間取ろうとしたもののやっぱり難しく、そのまま現地へ。
調子がすぐれない中でも、友達の醸し出す優しい雰囲気はそのままでなんだか沁みました。ふわっと包み込んでくれるんだよ。彼女の柔らかさにいつも助けられる。

抱っこ紐に、赤ちゃんを抱いている姿を見て、桜の木を一緒に眺めた時から、随分時が流れたのだと痛感しました。あの時に、妊娠を報告してくれたんだよね。
色々な話をしながら、最近引っ掛かっている母のことを聞いてもらいました。手術があるから、会った方がいいのかもしれないと迷いが生じている私の気持ちを察してくれて。
私なりに、気持ちの整理がついて、もう同じ思いはしないように、自分が振り回されないだけの強い意志さえ持てられる日がきたらと、山手線を心行くまで楽しみながら、よし降りようと思ったタイミングで母に会えたらと願っていた中で、途中下車せざるを得なくなった心境を、そばで感じてくれた友達。

沢山の葛藤を、できるだけ笑いながら伝えて、私はスタバに残り、Kちゃんが出て少し経ってから、集中豪雨のような天気に。心配になってメッセージを送ると、お店の中にいて大丈夫だという返事。そして、伝えてくれました。『会っている時、無理して元気にしたりしないでね。私と会う時は無理しないSさんでいてくれたら嬉しいな。』目の前に迫っていることに戸惑っている中で、友達の言葉がカチカチだった心をそっと解していってくれました。

ザーッと降っていた雨が、ぴたっと止み、一瞬で晴れ間が見えてきて。自分の気持ちがそのまま反映されたかのような天気にそっと微笑んでみる。そうだよね、こうやって助けられてきた。たったひと言で、たった一瞬の出来事で。

マンション購入の際、とてもお世話になった営業の方に、用事で何年かぶりに電話をかけてみました。教えてもらっていたスマホの番号は、会社用なのか個人のものか分からないままとりあえずコールをしてみることに。私の番号が削除されていたら、誰だか分からないだろうなと思い、一旦切るとすぐに折り返しの電話がかかり、驚きました。慌てて取ると、いきなり第一声、「どうされましたか?」あ~、懐かしいな。若干慌てている感じがずっとそのまま。
私だと着信で分かっていて、わざと取らずに折り返してくれたのがすぐに分かりました。お客さんではあるのだけど、友達でもいてくれていたことを確信する第一声。ここにも大切な仲間がいた。

実は、母を関東に呼ぶ際も、中古マンションを紹介してくれた方で、その時には私的な話を随分聞いてこちらの事情を踏まえた上で、精いっぱい動いてくれました。母のわがままにも、何度も付き合ってもらって。関西出身で人情に厚い、お人好しな方です。沢山のお礼と下手な絵と家族三人のプリクラを貼ったハガキを手渡しすると、満面の笑みで喜んでくれて、デスクのパソコンのそばに飾ってくれました。
「嫌な思いをした時は、このハガキに元気をもらってまた頑張りますね。」と。

私の周りにいてくれる方達は、皆思ってくれている。あなたは一人じゃない。