200記事目も通過点

長かった!100記事目に到達した時よりも、200記事目に辿り着いた時の方が大変だったと感じるのは、内容が濃くなったことと、閲覧数が増えてくれたからかなと思っています。1日に1000ページビューを超えたあたりで、背筋が伸びることを実感しました。
誰かは分からない、それでも、ネット社会の中で“見られている”という感覚は、なんとも不思議なものですね。

今年の元旦、さすがに公開をお休みしようと思ったのですが、1年目だったので頑張りたい気持ちもあり、年末に書き上げた記事をアップすることに。その日は読者の皆さんがそれぞれのお正月を楽しんでいらっしゃるだろうなと思いながら、公開時間になったら、なんと、オンライン中になっている方がいてくださいました。具体的に誰かは全く分からないのですが、確実にその時間に1人いてくれたということは確認でき、胸がいっぱいの年明けとなりました。

この場を借りて、ありがとう。うまく言えないのですが、読者の方と繋がった気持ちになりました。年明け早々に、まさか今日は公開されていないだろうと、いつもの時間に読みに来てくれて、私がそこにいたことに気づき、同時に私も読者の方がそこにいてくれたことに気づきました。
オンタイム(定刻)。今日、公開ができて良かったと心から思った感激の時間でした。

このサイトを閉じる時は、どんな時なのだろうとふと思ってみる。今は全く想像がつきません。私なりの答えが見つかった時かもしれないし、子育てがひと段落した時かもしれないし、大きな批判を浴びた時かもしれないし、次のステップが待っている時なのかも。でも、今こうして来てくださっている読者の方達は、このサイトが無くなることを残念に思ってくださるだろうということ。付録だから、一日の大部分ではないのだけど、ふと自分に優しくなれる、もしそんな場所になっていられているのなら、ここにいたいと願っています。

大学図書館で働いていた時、翌日が台風で明らかに危険だと判断し、大学側が休校にすることを決めました。もちろん私も休む気でいたのですが、夜に男性の上司から1本の電話が入りました。
「明日、大学はお休みだけど、そのことに気づいていない学生さんや、近くで一人暮らしをしている学生さんがもしかしたら図書館に来るかもしれない。そういった時に、開いている図書館でありたいんだ。遅れてもいいから、無理のないように出勤できるなら来てもらえるかな。」
図書館の総務的な仕事をしていたので、まずは私にかけてきたことが分かりました。職員を危ない目に遭わせてまで出勤はさせられないけど、それでもそんな時こそ、開かれている図書館でありたい。そんな気持ちが伝わってきました。

人数じゃない。必要としてくださる方達に喜んでもらえるのなら。そんな精神は、図書館から、上司から学んだのかもしれません。

以前、技術営業の方が、プログラマーの友達を通して伝えてくれました。
「こんな人がカフェのマスターだったら、流行るだろうな。営業中にサボりに行きたいです。」と。そうですよ。忙しい合間に、思い出してほしいです。自分の心を休めることを。そして、誰もいなくなった店内で、カウンターを抜け出し、ソファ席でこっそり本を読む予定。

さぼっているんじゃないよ。自分にゆとりが無ければ、誰かを癒せないこと、知っているから。