エンジンのかけ方

図書館に来たのですが、なかなかスイッチが入らず、開き直って前回書いた記事の編集作業。今日は、ずっとこんな感じかもと思っていたのですが、時間がもったいなくて、何とか上がってこないかと席を変えてみると、うまく軌道に乗ってくれました。ゆったりとした二人席の端ではなく、皆が集中している窓際の一人席。横長のテーブルなので、マウスもしっかり置けて、境界線も気にならないスペースがあり、どうしてエンジンがかかったのだろうと考えていたら、理由は簡単でした。そこにいる人皆が、一人で集中して何かに向かっていたから。その雰囲気を一気に受け取ることができたのだと、人間の心理って不思議ですね。

この間、野球チームのお迎えに行くと、監督の車にバットやヘルメットなど、部員の皆が手分けをして入れていました。そんな中で、じゃれ合っていた4年生ぐらいの男の子が一人、調子に乗って椅子に座り、もう一人がドアを閉めて、慌てて出ようとしたところを監督に見つかってしまう始末。車の中にいた子だけが、優しく怒られていて、「なんで僕だけ?理不尽だよ~。」なんて大人びたことを言うものだから、監督も負けじと絶妙な返し。「人生は、理不尽の中の理不尽だよ。」深いなとこちらの方が笑えてきて。おそらく既にリタイアをされた人生の大先輩。経験を積んだ人にしか言えないセリフを口にした味のある監督、野球少年に伝えることは、盛りだくさん。
兄弟で入部をしている子達も多い中で、片づけを一人で頑張る息子を発見。時に寂しい思いを抱えながらも、頑張っている様子をそっと見ていました。入りたての頃、上手く馴染めない自分の姿を私に見られたくなくて、「ママ、もういいから、もう行って。」とあっさりバイバイ。離れることは、彼の自立を応援すること。頑張れって心の中で呟き、そっとその場を後にしたことがまだ最近のような気がしています。そんな息子も、ランニングが始まればあっさりエンジン全開。体を一緒に動かしたら、皆仲間だよね。

まだ、幼稚園にいた頃、最後の方でちょっと辛いことがあり、勇気を出してKちゃんにメッセージを送りました。すると、一行目で伝えてくれた言葉は、『私に話してくれてありがとう』。もう、幼稚園生活も最後なのに、こんな話を聞いてもらうのもなんて思いながら、沢山迷って送った後だったから、本当に嬉しかった。私のそんな気持ちまで、全部分かってくれたからこそ伝えてくれた言葉に、泣けてきました。“10人の友達よりも、1人の親友”、彼女に出会い、教わったことです。本当に1人、心から分かり合える人がいてくれたら十分。『顔を見るだけで安心できるお友達がいる私は幸せだなと思うよ。』そういった言葉を文章の最後に、弱っている私に向けてくれたその気持ちを、今度はまた自分が返したいと思いました。Kちゃんが苦しい時は、絶対そばにいる。

毎晩、髪の毛を乾かしながら寝る準備を始めたいのに、陽気な声で話しかけてくる息子。「ママ、変な話をしてあげるね。むか~しむかし、あるところにおじいさんとおばあさんと孫が住んでいました。三人で遊園地へ行くと、孫がおもちゃが欲しい~と言いました。それを聞いたおじいさんとおばあさんはダメよと言いました。やだ~、買って買って!と言いましたが買ってもらえず、ぐずりながら帰ることになりました。チャンチャン。」どんなストーリーやねん!!っていうか、誰かに似ていないか?!

相乗効果。そこにいると、そこにいる人の気持ちが伝播する。弱っていても、上げてくれる人達のそばにいたい。その気持ちを、何倍にもして返すから。