頑張るその先

今日は、友達のようであり恋人のような、野球チームで一緒のS君のお母さんに、カフェに誘われ、短時間だけ会ってきました。早朝に連絡が入り、急に会いたいと思ってくれたのか、そんな気持ちが嬉しいですね。その日は都合が悪かったので、翌日に時間を決めて待ち合わせ。楽しいことが翌日に持ち越されるのもわくわくするものです。

時間通りに向かうと、いつもと変わらない優しい佇まいにほっとしました。天気とかその日の気分や体調とか、色々あると思うのに、毎回同じ雰囲気でいてくれる友達に何度救われたことか。自然と笑顔になれる、そんな相手に感謝しよう。
私がスタバの常連であることは知っていたので、すっかりコーヒー通だと思っていたらしく、カフェモカを注文すると、それが意外だったのか笑われてしまいました。逆におっとりキャラの友達はコーヒーが好きなようで、そっちの方が驚き。どうでもいいことで盛り上がれるこんな時間が、本当はとっても貴重なんだろうな。短時間でどれだけ笑っただろう。

S君のお兄ちゃんは、実験が大好きな4年生。一緒に遊んだこともあり、話しかけるといつも照れながら答えてくれる優しい子です。でも、お兄ちゃんに関することで友達は少し悩んでいて、私に話してくれることで、彼女の心がいつも解放されるのが分かり、パッと明るくなる表情を見る度に、大丈夫ってそっと背中を押したくなります。人それぞれに悩みはあって、でもそれを信頼できる人に話すと、意外と小さなことだったのかもしれないと笑える瞬間があり、そんな時にそばにいられて良かったなと思います。そのお兄ちゃんが、東急ハンズの実験コーナーが大好きなようで、時々実験のアイテムを頑張ったご褒美に買うんだよ~って話してくれました。超理系!しかも小4男子。ちょっと、本気で今度ゆっくり話したいから、伝えておいてねとお願いをすると、喜んでくれました。私達夫婦は話を聞くことに飽きてしまったのに、そんな風に自分が興味のあることを聞いてくれる人がいてくれたら、喜ぶよと伝えてくれて。だってね、二酸化炭素を買ってきたなんて話を聞いたら、気になって仕方がないよ。それで何をどうするのか、気になるじゃん!将来が楽しみだね。どんな研究者になってくれるのだろう。得意なことをとことん追究するって、凄いこと。どんな道に進むんだろうねとこちらが熱く語るものだから、友達がすっかり和み、肩の力を抜いてくれました。

「私の頭の中、かなり凝り固まっているから、理系というだけで話を聞いてみたくなるよ。柔軟な考え方をもう少し身に付けたい。」と伝えると、「Sちゃんの物事の捉え方って、十分柔らかいと思うよ~。」と笑ってくれて。まだまだ、全然。だから、色々なことを吸収したいと思っている。その一つが、小学4年生の実験器具の用途。質問攻めにする予定です。

別れ際に言ってくれました。「○○君は、いつもお友達に囲まれているよね。純粋に友達が好きだから、人が寄ってくるのだと思う。きっと、これからもずっとそうなんだと思うよ。」と。親子だとどうしても主観で見てしまうところが多い中で、友達のそんな優しい視点に励まされたようでした。息子に何か特技があるかと言われたら、今のところはあまり見つからないけど、“人に優しくすること”は大切にしてくれているのかも。私が頑張って何かを教えなくても、彼が自然と身に付けてくれたもの。そして、その気持ちをきっと失わないでいてくれるような気がしています。

友達を大切にした先に何があるのかは伝えなくても、気づく時が来るだろう。