途切れない関係

夏休み明け、ほっとして一凛珈琲にくると、なかなか来られていなかったので、いつものスタッフさんが私よりもほっとした笑顔を向けてくれました。「実は夏休み中に、息子と来たんです~。」そう話すと安心してくれて。たまたま会えなかっただけで、いつも大切に思っている場所。そして、息子もモーニングを気に入ってしまい、長期連休の度に登場予定です。お店が続く限り、通えたらいいな。沢山のインスピレーションをくれる空間も人の温もりも、丸ごと記事に生かされています。

この間、市内を自転車で移動していたら、年少の時に同じクラスだった男の子ママに遭遇。覚えているかな。カブトムシが脱走したという明るい二児のお母さんです。二つ上にお兄ちゃんがいて、弟君が息子と同じ年。そのお兄ちゃんが幼稚園で開けたお弁当を見た女の子に、「○○君のお弁当って、残念なお弁当だね。」と言われてしまったらしく、女の子は大人びているし正直だね~なんて話してくれて、お腹を抱えて笑ったことも。「夫にその話をしたら、正しい解釈だなとか言われちゃってさ。フォローしてよ!と思ったんだけど、確かにレンチン(レンジでチン)ばっかりだから何も言えなくてね。」と、全く飾らない大好きな友達でした。でも、小学校も別ですっかり疎遠になり、久しぶりに会った街中で伝えてくれて。「また会いたいと思っていたんだよ。良かった!今日会えて。」と言われ、途切れない人とはこうやって続いていくのだと嬉しくなりました。

「うちの子さ、『3+1』を真剣に考えちゃってさ。1足すだけなのに全然できていないの。珍解答続出でね。」「あ~、うちも一緒だよ。テストで『おおきなかぶ』が出たんだけど、ねこの絵が隠れていて、次に引っ張るのは誰ですか?という問題を本文から読み取らなければならなかったのに、しっぽだけ見えていたらしく、絵だけでねこと書いていて、たまたま当たってた!想像力を働かせる問題じゃないんだけどね~。」と私が話すと歩道で大爆笑。まさか同じような悩みを抱えていたなんて。「また会おうね。」と彼女。「うん、ゆっくり話そうね。なんだか中学校で合流した時に、一緒に高校受験で悩んでいそうだね。」と私。大変なのに楽しい未来が見えて、友達っていいなと思わせてくれた優しい再会でした。誰かに話して笑える時、こんなにもくだらないことで悩んでいたのだと思わせてくれた日。彼女の明るさは、楽観的に生きている証。

少し前、シェアオフィスでよく見かけるITエンジニアの方に、エレベーターを待っていたら話しかけられ、とても驚きました。私が何をやっているのか気になってくださっていたよう。色々な会社のホームページを手掛ける中で、デザインをやってくれる方を探していたらしく、絵が下手で全くそんな技術がなく、お役に立てなくてごめんなさいと伝えました。それから、外で少しだけ話すと、すっかり打ち解け、楽しい時間を過ごすことに。私がweb上でエッセイを書いているということにとても興味を示してくれたのですが、この場所を知られたら、シェアオフィスに通いづらくなることも懸念し、謎めいた部分も残しておこうかと検討中です。本当にご縁があったら、何らかの形でこのサイトの存在は気づいてくれる時が来るだろう、その時まで自然な形でお話ができたら。別れ際、伝えてくれました。「お勧めの本があったら教えてくださいね。」これは多分、司書だった私と、シェアオフィスにある本棚の本をたまに読んでいる私を見てくれていたから。そんな新しい出会いが、お互いにとってプラスに作用してくれたらと願っています。

息子と公文の宿題を一緒にやっていたら、音読で間違いを指摘。「もりのなかに、いかがありました。」「それは“いか”じゃなくて“いえ”!」森の中にイカがあったら不自然でしょ!!息子とのこんな関係も、途切れることはなさそうです。