以前の記事にも触れたのですが、波の音をぼんやり聞いているのが好きなので、私はきっと海派です。
でも、山も湖もそれぞれの良さがあるので、旅行に出かける時は迷いますね。
季節によっても場所を変えたくなります。
小学生の頃は、父の転勤で県外の山奥に住んでいて、初めての生活に驚かされました。
冬、顔を洗おうとしたら水が出ない!慌てて母に訴えると、「浴室のお水を使いなさい。」と言われ、朝まで栓を抜かなかった意味がようやく分かりました。
家の近くにネコがいると思ったらタヌキだし、サンダルを履いて足痛っ!と思ったら、松ぼっくりがゴロゴロ落ちていたり、裏山でたけのこが取れたり。
冬はものすごく寒かったけど、夏の空気が何とも言えない気持ち良さで、やっぱり空気が美味しくて。
慣れるまでが本当に大変だったけど、ふと山が恋しくなるのは、懐かしい記憶がちゃんと心の中に残っているからだろうと思っています。
湖は、山梨県に沢山あって、そこから見える富士山が堪らなく綺麗。
曇り女の私は、結構な確率で雲がかかった富士山しか見えず、ほとんど隠れてしまうこともあり、凹みながら帰ることもよくあるのですが、たまに見えた時は感激のあまり帰りたくなくなることも。
日本人の奥ゆかしさを象徴してくれるようなあの景色がとても好きです。
時々、心も体も停滞してしまう時は、長野のペンションに一人で引き籠って、自然の音に身を委ねながらぼんやりしていたいなと思うことがあります。
でも、ノートパソコンは持参して、少し元気になったら、ペンションのオーナーや居合わせた観光客の方達や、周りにあるカフェに行って、そこで触れ合った優しい時間を書いてみたい。
きっと、いつもとはまた少し違った、もっと緩やかな記事になるんだろうな。
ゆったりとした時間の流れに気づいた時、ふと慌ただしい日常を思いだし、夫と息子が恋しくなったら帰り時。
時間に追われて、時々自分を見失いそうになって、落ち込んで慰められて、またそこから少しずつ自信を取り戻していく、そんな毎日が実はとっても幸せなんだと思い出させてくれる私の秘密基地です。
ただの妄想ですけど・・・。
雄大な自然の中に身を置いていると、エネルギーを沢山もらえるような気持ちになりますね。
だから、やっぱり選ぶのは難しい。
海岸沿いに遊びに行った時、夫と息子が遊んでいる間、ぼーっと海を見ていました。
そこだけ時間も景色も止まったかのような不思議なひととき。と酔いしれていたら、
「ママ~。べたべた~。」と何も考えずに裸足で海に突っ込んでいった親子が戻り・・・。
すっかり現実に戻されましたが、これもきっと、大切なかけがえのない瞬間。