昨晩、英語のテスト前日だったので、最後の確認をしようと一緒にダイニングテーブルに座りました。が、寒暖差が大きく、息子の頭痛が強く出てしまい、全く頭に入らないことが分かったので伝えることに。「こういう時に頑張ろうと思ってもうまくいかないから、明日の朝早く起きて頑張った方がいいと思うんだ。お母さんも相当きついから、Rも辛いよね。」そう言っても、下を向いて黙ったまま。エナジードリンクを渡しても、ぼーっとしているのでこぼしてしまい、良くないモードにまた入っていることが分かりました。そして一波乱あった後、なんとか説得し、その日は就寝。なかなか寝付けない夜を過ごし、約束していた5時半に起きることに。外は雨、頭痛の辛さがお互いあったものの、机に向かう息子を励まし、ドリンクを用意して勉強を始めました。が、今回も全く頭に入っていなかったので、短時間だけもう一度寝ようとなんとか促しブレイク。その間におにぎりを作り、少しだけ眠れたのかやや楽になった息子がいました。「頭痛持ちにテスト勉強は大変な時もある。でもね、やらなければいけない時は、ぐっとアクセルを踏んで乗り切きることも必要だって思う。限られた時間の中で、短時間でも寝た方が逆に効率が上がることもあるから覚えておいてね。今日は天気が悪くて、タイミングは悪かった。でも、最後まで諦めないでいよう。ここを乗り切ったら、きっと自信になるから。頑張ってきたことが少しでも結果に出るといいね。」頭痛が酷くなると、メンタルも一気に引きずられる彼、その渦からなんとか出られる術を体得したら、きっともう少し楽になる、いろんな気持ちの中でなんとか復習を終えました。私自身も正直ぎりぎりの状態、それでも笑って見送らなければ。「健闘を祈る!いってらっしゃい!」「いってきます。」ハイタッチをして閉じられたドア。息子の未来が明るいものでありますように。
昨日今日と私自身もだめだめだなと反省しながらベッドに行くと、なぜかすっと眠りに落ち、そしてこれまたなぜか社長になった夢を見ていて。ふと目が覚め、話が飛躍し過ぎやろ!!と自分にツッコんだら少しだけ笑えました。もう大丈夫。それから、身支度をしているとひとつの解がぽんと浮かんで。母の顔色を常に伺っていた子供時代、彼女に怒鳴られないように最善の注意を払っていました。そして、息子は天候の影響で頭痛が発生すると負の感情を爆発させる時があり、別々のことだと分かっていても、その二つがどうしても重なってしまい、それが自分の中で怖さとして膨らんでいました。でも、それだけではないことが今朝分かって。卵巣腫瘍ができた数年前、自覚症状があったのにやり過ごした為に、息子から母親の存在を奪ってしまうことになったらどうしようと本気で凹みました。その時の怖さがまだ自分の中にあり、二人暮らしをしている今、もし自分がいなくなったらと常に考えてしまっているのかもしれないなと。色々なことが押し寄せた、でもそんな自分も理解できて良かったなと思うことにして。紐解いていくと、意外な答えが隠されているんだな。
最近、またお気に入りのカフェが閉店してしまいました。自分が弱っていた時に何度も助けてもらった場所で、やっぱり寂しくて。それでも前を向こうと、何気なく小料理屋のママのお店を検索してみると、お客様の口コミをいくつか見つけました。癒されているのが分かり嬉しくなって、本人に伝えようと思ったものの、ママはカウンター越しからきっと感じ取っているだろうと。常連のお客様も初めてのお客様も、決してひとりにしない、その空間にいられるだけで自分は今のままでいいんだと大きく優しく包んでくれる彼女の接客がとても好きでした。ママ自身が苦労をしてきたからこそ。若い頃、旦那さんに浮気をされ、二人の男の子を連れて離婚。心配したお姉さんが一緒に住まないかと言ってくれたそう。でも、お姉さんの子供と比較され、息子達が惨めな思いをするかもしれないと、何があっても自分が子供達を守ると決めたのだと。私が日本料理店で出会った時は、ママは50歳、とんでもなく柔らかい光を放っていました。そして、まっすぐな線も感じられて。その虹のような上で、彼女に出会えたことはこの上ない宝物でした。ママは、今を生きている人なのだと。過去を受け入れ、日々に感謝し、出会えた方達にエールを送る、そんなママのようになれるだろうかと。彼女はお店に今日もにこやかに立っていて、だから私も同じように歩みを止めないでいようと思います。ママがいつかお店を閉じることになっても、その想いは繋いでいきたい。
時は大学4年、たったひとりにだけは自分の本心を伝えておこうと思い、教職課程のトップである教授に、廊下で歩きながら気持ちを聞いてもらいました。「先生、私、心理カウンセラーの勉強もしたくて、大学院も考えたんですけど、家庭内の事情もあって難しくて、でも先生の講義を聞いていつか学びたいと思いました。」「どうしてそう思った?」「教育実習に行って、いろんな生徒達に会ってきたんです。」そう話すと、微笑んでくれました。「これからの時代、スクールカウンセラーはもっと必要になってくると思うよ。その気持ち、大事にするといい。」尊敬する恩師にそう言われ、自分が選ぶ道に迷いはなくなりました。後悔ではなく、今感じているものを持ち続けていよう、先生とのこんな時間も。大学院の希望は家族の誰にも話さなかった、でもこんな風に受け止め、胸の内を聞いてくれる人がいて良かったなと。ありがとうございました!そう言って頭を下げたその時から、ずっと今に続いている。最近、読書療法という言葉を知った。私はもしかしたら、随分前から自分で自分を助けることもあったのかもしれないなと。読むことで、己と対話をしてきた。『さくらdeカフェ』に訪れてくださる方達が、ほんの少しでもほっとできますように、そんな願いを込めていつもここにいます。