公開日を週4日から3日にしても、更新しない土日の閲覧数がぐっと下がることなく、いつも通りのアクセスでいてくれたことに驚きました。なんて、贅沢な気持ち。本当に嬉しかったです。
私なりに公開日を減らすことは大きな決断だったのですが、読者の方達がその気持ちを察してくれたのか、気にしないでいてくれたのか、何も変化が起きなかったことにほっとさせてもらっていて。
そして、プログラマーの友達に直帰率を聞いてみると、驚異的な数字だということ。10%ぐらいだそう。「皆さん、本当に本を読みに来てくれる感覚なのかもしれないね。」と。感無量です。
この間、お気に入りの一凛珈琲に行ったら、スーツを着た男性6人が、パソコンを広げて仕事の話をしていました。私は隣の窓際に座り、思いを巡らせた後にパソコンを開いたのですが、どうしても彼らが気になってしまって。理由は簡単、スーツを着ていたから。しかも6人だよ!ダメだ、私のスーツフェチは思っていたよりも重症でした。
仕事をしていた時は、往復の電車でも職場でもスーツの方を見かけることはとても多く、見慣れた感じもあったのですが、最近は女性との接触が多く、夫もビジネスカジュアルで出勤するので、久しぶりに見かけると、どうもテンションが上がってしまうよう。
顔は見ていないのに、真剣に仕事の話をしている姿を肌で感じると、しかも場所がカフェだと思うと、何とも高揚した気持ちになり、絶対に先に帰るものかとパソコンをカタカタやっていました。「あの女性は何をやっているのだろう?」と数秒でも思ってもらえたら感激なのですが、そんなでもなさそう(当たり前かっ!)。そんなくだらないことを考えられるだけの余裕も楽しんでみる。ネクタイの色ぐらい見ておけば良かった~。諦め悪すぎ。
大学図書館で働いていた頃、仕事帰りの週の最後は夜カフェに行こうと決めていました。文庫を持って、心行くまでその空間にいられることが、なんとも贅沢な気がして。“1週間お疲れさま”とパスタの後に食べるケーキが、自分へのご褒美。それでも、ふと顔を上げると、カップルや友達が楽しそうに話していて、少しだけじわっと寂しさがこみ上げる一瞬もあって。メールや電話を入れたら、会ってくれそうな友達が何人もできた。でも、もしかしたら、恋人と過ごしているかもしれない。やっぱり今日は、1人でいよう。
ゆっくり自宅に帰り、不在票が届いていることに気づき、翌日再配達をしてもらうと、姉から焼き菓子のプレゼントでした。私の好みを誰よりも知ってくれている人。そして、添えられていたメッセージカードには、『これで沢山ご褒美してね!Be yourself.(あなたらしくあれ)』の文字が。
「1度でいいから、たまには大丈夫じゃないって言いなさい。」と何度怒られたことか。気が付いたら、姉に弱音を吐くことを止めていました。それでも姉は、私が1人で背負い込んだ家庭内の大きな問題を感じてくれていました。
だからこそ、伝えたかった。“私はどこにいてもあなたのことを心配している。自分にご褒美することを忘れないで。そして、どんな時もあなたらしくいてね。こんな家庭環境に育っても、SはSのままでいい”と。
そのプレゼントが届いたのは、クリスマス前。姉にもらった優しい気持ち。