気持ちの切り替えスイッチ

今日は息子が半日で学校から帰宅する日。いつもは大谷選手の第一打席を見て、少しずつギアを上げていくものの、今朝は時間との戦いなので、いきなりアクセルをふかせてみました。ルーティンが違うので、どうなることやら。油断しているとすぐに沈んでしまいそうになるメンタルをどうしようかと思っていた時、一日に二本のホームランを放った大谷選手について、エンジェルスのネビン監督のコメントを見つけました。『彼は今素晴らしい流れに乗っている。こうした状態に入った時の彼を見るのは楽しいものだ。彼がとても楽しんでいるのもわかる。特に二本目で彼が感情をあらわにしたのが見えた。彼はこのチームをとても大事にしていて、彼の気持ちがすべての選手に注ぎ込まれている。』感極まりそうになるのは、こんな時。大谷選手をこのようなあたたかい視点で見ているネビン監督の想いに、胸が熱くなりました。大谷選手が注いでくれているのは、エンジェルスの仲間はもちろん、野球を愛する人、そして世界中の方達へ彼にしかできないやり方で幸せを届けてくれているのではないかと思っています。同じ時代を生きていられること、それがもうスペシャルなことなのだと。どれだけの歴史を残してくれるのか、毎日ワクワクしています。

そんな日常の中で息子が、日曜日の夜にとてもさりげなく自分で作った黄色のカーネーションをプレゼントしてくれてびっくり。「学校で手作りキットをもらったから、せっかくだし作ろうと思って、ママにあげる!」そう言って渡してくれました。「ありがとう!お母さんお花大好きだから嬉しいよ~。玄関に飾っておこう!枯れないし、虫さんは来ないし、なんかいいね!」そう言って二人でわいわい。そして息子を寝かせた後、一人になって椅子に座ると、今日は父の日だったと思い出し、泣けてきて。そう言えば、珍しく学校終わりに体育館で工作などができる遊び場に、友達二人と行くと言っていたな。そこでもらい、どうしようかと沢山考え、ママに渡そうと決めてくれたのではないか。お料理や宿題を見ることだけでなく、本気で息子とスポーツを楽しむ時間。父親の役割もしてくれるママへありがとう。そんな気持ちを感じ、堪らない想いに包まれました。父の日にプレゼントをもらうなんて、きっと最初で最後。これから先、挫けそうになった時も頑張れそうな気がしました。花言葉は、ネガティブなものもあったものの、気に入ったのは『友情』。時に、彼との横一線の友情も大切にしていきたいです。

春先、母からメッセージが入り、相変わらず呆れてしまったことがありました。また事務的なことを私にお願いしたいようで、父に聞いたらSにやってもらえと言われたそう。その文面を読み、冷静に父にはキレることに。『私はホルモン治療中で、連日副作用の辛さと戦っているの。お父さんが色々めんどくさがったり、冷たくすると大変なんだよ。私が子供の時からこのパターンだった。娘や孫を安心させるために、お父さんがお母さんのケアをしてよ。最終通告だよ。』すると、数時間後に『了解』とだけ返信がありました。何に対して了解なんじゃ!と思ったものの、返信があっただけまだ良しとしようと怒りのスイッチを切ることに。そして、こちらの異変に息子が気づいたので、状況を伝えました。「またおばあちゃんから連絡が来て、頼まれごとがあったんだけど、おじいちゃんがやれることをこちらに振ってきたから、おじいちゃんに最終通告を伝えておいた。もうね、イエローカードが何枚たまっているか、分かっていないの。とっくの昔に退場だったんだけど、イエローカードで許してきたんだよ。多分ね100枚はたまってる。」そう話すと、一緒に笑ってくれました。「おじいちゃんがもっとしっかりしてくれていたらいいんだけどね~。」全くだ!!
そんな両親が、アメリカ育ちの元彼に会った20代の時、母が笑いながら伝えてきました。「いとこはみんな国立大学出身なのに、うちの娘達だけ私立出身なの~。本当にもうお金がかかっちゃって。」その話を聞き、父も隣で笑っていて。それなりに苦労人だった私を知っている彼は、返答に困っていました。そして、ネネちゃんがある時伝えてくれて。「Sが大学4年間、どんな思いでいたのかあの人達なんにも分かっていないの。本当になんにも。それが情けないし、悔しい。その4年間は返ってこないんだよ。Sがどれだけ家族のことを思っていたか、私は知ってる。離れていた私でさえ分かるのに、近くにいた彼らは分からないの。家族だからとか、産んでくれた両親だからとかいうSちんの気持ちも分かる。でもね、Sが苦しいよ。もっと大切にしてくれる人のそばにいてほしいって思う。どんなSも好きだよって言ってくれる人、きっといるよ。頑張らなくていい相手が。そんな人のそばにいてほしい、それが私の願いだよ。」これが本当の愛。あなたがずっと注いでくれていた、だからなくなることはないんだ。

息子がお世話になっていた野球チームの監督。深夜になり、部員に伝えていた言葉が蘇ってきました。「世の中は理不尽中の理不尽だ。」と。笑いながら届けてくれたその文面に、監督の“らしさ”が感じられて。何度思い返しても、やけくそになっているのではなく、さらにその先を見てくれている人の雰囲気を受け取り、嬉しくなりました。理不尽なことにぶつかった、さあそこからどうする?そこで腐るのか、そこを理解し前に進む力を掘り起こすのかは自分次第だぞ、そんなメッセージが伝わってきました。監督はもうきっと後半の章にいて、これまで生きてきた醍醐味を、野球を通して伝えてくれているようにも感じて。ある日、息子がエンジェルスの試合を観ていたら、洗面所にいた私に伝えてきました。「ママ、ネビン監督、大谷君が三振になっちゃって、その判定にキレてる!!」そう言って大爆笑。「監督がこんなにキレるの初めて見たよ~。」と興奮冷めやらない様子。「それだけ選手のことを守ろうとするいい監督なんだよ。選手達は嬉しいと思う。」息子は、監督の愛、覚えているだろうか。辞めてもいつでも遊びにおいで、そんな包容力にどのタイミングで気づくだろう。もう受け取ったから、父性も育ち始めたのかもしれないな。息子が好きなライトのポジション、苦しくなった時、そこから見えた景色に切り替えてくれたなら。青空も仲間も、みんなあなたの味方。