やっちまったエピソード

誰にでも一つや二つ必ずあるのがこの“やっちまった感”。
やってしまった!というレベルを超えたエピソード、今回で終わる気がしないです。

幼稚園から様々な変更がある時は、一斉のお知らせメールが届き、必ず見るようにしているのですが、お弁当から給食になりましたという日にちを私が勝手に勘違いし、お弁当を持たせなかったら先生から電話がありました。忙しい合間に電話をかけてくださり、先生の仕事を増やしてしまったと反省しながら、慌ててお弁当の準備。
給食を臨時で注文するという選択肢もあったのですが、苦手な野菜が多い給食に変更したら、大ブーイングの息子が想像できたので、毎回同じようなものを詰め込み、なんとか完了。

自転車で急げば3分、着いたらどさくさに紛れて渡そうと思っていたら、その日に限って航空写真の撮影日で、全園児と先生達が園庭にいて、巾着袋を持ったやや挙動不審の私がいて、本気で恥ずかしい思いをしていたら、主任の先生が駆けつけてくれました。
「わざわざ持ってきて頂いて、ありがとうございます。」
こちらの失態を流し、幼稚園に届けた保護者に感謝してくれる先生達はやっぱり素敵だ。
多分、私みたいな親に沢山遭遇して、慣れてしまっている感じが余計に恥ずかしい上に、まさかの全員目撃という最悪の事態が待っていたのですが、主任の先生の笑顔を見てほっとできたので、良かったことにします。
後は、航空写真に間抜けな姿が写っていないことを願うばかり。

そういえば、母とよく買い物に行っていたなと、ふとそんなことを帰りながら思い出しました。
色々と買ってきたものを冷蔵庫に入れていたら、急に母が「買ったはずのシャンプーが無い!」と言い出したので、車まで私が見に行くことに。
「やっぱり無かったよ。」と伝えると、おかしいわね~と玄関を探しても見当たりませんでした。
「あのシャンプー高かったのよ。」と言いながら、冷蔵庫の野菜室を開けた瞬間、発見!!
私と話しながらの母は、何も考えずに野菜にまみれて入れていて、冷え冷えのシャンプーが出てきました。
「あなたと話していたら、楽しくなっちゃって。」と照れ臭そうに伝えてくれた母の顔を思い出し、楽しかった記憶もちゃんと残っていることにほっとした、自転車での帰り道でした。

息子と遊んでいると、祖母や姉に甘えた記憶は残っているのに、母に甘えた記憶がどうしても思い出せなくて、顔色を見ていつもびくびくしていたことの方が強く、それがとても悲しかった。
無理して思い出そうとすると辛くなってしまうから、できるだけ止めていたら、自分がどんくさいことをやった時にふと母の失態と笑う顔が思い出されて、一緒に笑い合ったことが蘇り、そんな一瞬の出来事が私の原動力になっていたのだと、改めて思います。
罪悪感だけで動いていた訳じゃない、母の良さをちゃんと分かっていて大切に守りたかった。
ただ、それだけのこと。

息子が帰ってきたら、皆の前で恥ずかしかったよ~なんて言われちゃうかな。
そんなどんくさいママの姿も、忘れないで。