一つの感想から

この間は、珍しく夜のコメダに家族三人で行ってきました。なぜだか分からないけど、夜カフェを一人ではなく皆で楽しみたいと思ったから。そして、食事を楽しみながら、チケットを買う?買わない?というどうでもいいことで盛り上がった後、お会計へ。

対応してくれたのは若い女性の店員さんだったのですが、近くで男性の店長さんがそっと様子を伺ってくれていました。以前、テーブル席にあったアンケート用紙を何気なく書いて、レジの時に店員さんに渡し、それをそっと店長さんに伝えてくれていたことが、感じから伝わってきました。
「書いてくれたのは、時々パソコンを持参するあの女性です。」そんなやりとりが裏であったのかも。それ以来、私が行くと店長さんがとても丁寧に会釈をしてくれるようになり、嬉しい誤算でした。

無記名だったから本人だと気づかれないと思っていたし、書いた内容は実にくだらなく、『名古屋出身なので、いつも懐かしくなります。』なんて、個人的なこと。
でも、店員さんの応対には全て高評価に丸を付けたことが、店長さんとしては嬉しく思ってくれたのかな。お客様の意見をどんな言葉も大切にしている店長さんの姿勢が、優しさを連れてきてくれました。

大学図書館で働いていた時、意見箱が設置されていて、「カウンターの方達の会話がうるさいです。」と書かれていたことがあり、ただただ反省。それ以来、仕事に関係のない内容は筆談するように。そして、ネット上の2ちゃんねるでは、「最近大学図書館の応対がとても丁寧になったよね。」という書き込みを先輩が見つけ、驚きました。大学名は載っていたものの、職員の個人名は出されていなかったのに、それを見た先輩が、「Sさんのことじゃない?」とさりげなく言ってくれて、こみ上げるものがありました。

その投稿は、学生さんが図書館全体のことに対して仲間内で伝えてくれたもの。それに対して先輩は、入ってきてまだ間もない私に、「一生懸命さが伝わったと思っているよ。」と伝えてくれました。図書館入口の意見箱からも、ネット上からも意見が飛んでくる。そして、それについて反省や激励をしてくれる仲間がいる。そんな一つ一つを大切にすることが、いいチームになっていくのかなと嬉しく思ったカウンターでの出来事です。

夜のコメダのお会計が終わり、近くにいた店長さんが思いっきり私と目を合わせて、「ありがとうございました!」のひと言。恐縮してしまうぐらいの丁寧さに笑顔で返すと、もう一度ご挨拶。ドアを閉めて、ずっとその様子を見ていた夫が、「コメダの店長さんとも顔見知りなの?!」と驚かれ、笑ってしまいました。
うちの妻は、一体どこまでカフェ通なんだ!!そしていつの間に仲良くなってるの~という顔をされ、なおさら笑えてきて。

アンケート一つが、人を繋げてくれることもあるんだよ。何気なく投げたボールだったのだけど、それを店長さんが丁寧に受け取ってくれたから。いい設備とか、いい商品も大切かもしれないけど、小さな意見を共有してくれる雰囲気が、いいお店を作っていく。居心地の良さってそういうもの。