面接は得意?

今日の午後は、幼稚園の新しい担任の先生と面談があり、息子も連れて行くのですが、楽しみとドキドキと両方です。それは、もしかしたら先生も同じかもしれませんね。

実は、年長の担任になってくれたY先生は、すでに記事の中に登場してきてくれています。『待合室の過ごし方』の中で、ペアクラスの先生として、息子の目の腫れをとても心配してくれた方です。
ペアクラスとは、担任の先生がバスの当番などで送迎ができない時、他のクラスの先生が対応してくださるので、必然的に親子で親近感が湧いていて。
その先生が年長に上がってきてくれたので、お互いが初めましてという感じでもなく、嬉しい初日のご挨拶でした。

面談ではなく面接は、自分は得意だったかなと、ふと思ってみる。第一印象はものすごく大切ということは、大学の就職支援課の方が熱く語っていたので、相当意識はしていました。でも、無愛想にはならないように、程よい緊張感と共に、自分らしさを短時間の間に出すって、意外と難しいな。
それは、やはり面接官の方達の雰囲気とか、その場の空気感などでも変わってきますね。

忘れもしないのが、司書の資格を取得してすぐに、名古屋市内の某大学の面接試験に行った時のこと。カウンターの仕事ではなく、完全な裏方で、ひたすら膨大な資料整理の仕事であることがその日に分かりました。それでも、色々な経験を積みたかったので、意欲的な発言をしたのですが、後日、面接官をしてくださった教授から電話を頂き、他の人に決まったことが分かりました。

とても穏和な方だったので、恥を承知で自分の何がいけなかったか聞いてみました。「あなたはとても感じが良かったですよ。だから、気にしないでください。完全な裏方の仕事よりも、もっと表に出る仕事に向いていると思います。こちらとしては、その仕事に見合った人材を選びたかった。だから、もし表に出る仕事があったら、ぜひ声をかけさせてもらいますね。」

それなりに自信があった面接に落ちて凹むはずが、半分は社交辞令かもしれないと分かっていても、嬉しいお言葉をかけてもらえて、本当に有難かったです。
そして、思い切って関東に来てすぐに、その教授が電話をかけてきてくださり驚きました。「理系の教授の研究室で、秘書的な助手を探しているから、どうですか。」と。
あの時の断りの電話は、本当だったんだと心から感謝し、同時に関東に来たことにより、結局ご縁が無かったことを残念に思いました。まあ、私が、超が付くほど苦手な理系だったので、全然お役には立てなかったかも。

第一印象で、その人がどんな仕事に向いているのかを見極める面接官の目は、鋭いだけでなく、その人の優しい未来を感じてくれていることもあるかもしれませんね。
その時以来、人との出会いや関わりを、とても大切にしています。面接官だった社会系の教授、ありがとうございました。

さあ、Y先生とはどんな面談になるかな。10分が息子や私だけでなく、先生にとっても有意義な時間となりますように。そして、幼稚園最後の1年間の心温まる始まりとなりますように。